ネット検索していたら魅力的な商品を扱う店が見つかった。 商品は YAMAHA NS-1000M のリファイン品と、FOSTEX F200A (新品)を 同社の BK-45 に取り付けたもの。
1000M はユニット全てを外して内部清掃を行い、配線は LC-OFC に、ターミナルは金メッキのバナナ対応型に、更に、外装も専用塗料で再塗装したとか。 1000M を購入した際に行うべきことが、ほぼ全てなされている。
FOSTEX F200A は同社で唯一音楽性を感じる。 5万円程の手頃なユニットだけど、エンクロージャーへの取り付けが面倒で買い控えをしていた。 それが推奨サイズ(容量不足のような気もするが)のエンクロージャーに入って極太 OFC で配線されている。 こりゃ “ 買い ” だ。
程度が良ければ両方買おうと思い、週末にさっそく出かけることに。 店は遠いけど、場所は分かり易かった。 入ると中年の女性店員が1人。 店頭には 1000M があった。
プリメインは SONY の AV アンプ。 この時点で店格を知る。(笑) めげずに試聴を頼んだが、アンプがダメなら店員もダメ。 全くの素人でファンクションスイッチも分からず、電話で確認してばかり。 かったるいので僕が操作(苦笑)して、まずはチューナー(FM)で視聴。
何と左右が逆相 ! 一聴すれば誰でも分かることだが、経営者の耳もダメだった。(爆) ならオーディオショップなんてやるなよ、と言いたくなるが、せっかく来たし、また勝手に操作して、今度は視聴用に持参した CD をかけたら左の音が出ない。 一見して安物と分かる年代物の CD プレーヤーの端子やアンプのボリュームを触ると音が出た。 どうやら接触不良らしい。
さてさて、これが 1000M かい? 極めてナローでトランジェントのかけらさえ感じられない音。 上流の粗悪さが下流を支配しているんだろう。 瑞々しさを奪われた愛聴盤が泣いている。
残念ながら左のスコーカーのアッテネーターがガリで、全レベルほぼ断線状態。 専用塗料で ・・・ と言うが、所詮素人の塗装で、ところどころテカテカしている。 こんな店の手で行った内部清掃は恐ろしい。 だいたい、剛毛 LC-OFC にしっかりハンダが馴染んでいるか不安だしね。 もちろん購入は断念。 君子危うきに近寄らずだ。
FOSTEX F200A が見当たらないので売れたのか訊いたら、別の場所にあって、翌日でないと視聴できないとのこと。 まーフルレンジならターミナル処理がガサツでも難なくやり直せるし、と思ったが残念。
音に無関心な輩が経営するオーディオショップ(爆) さえ存在する時代。 気を付けなきゃ。