ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

タイム・トラベラー

2015-07-18 13:53:44 | 日記
それは NHK らしくない SF ストーリー。 放送はまだ小学生の頃で、初めて “ ラベンダー ” という植物名を耳にした。

未だ忘れない “ ケン・ソゴル ” 名で、このフォトがヒット。 残念ながら、あのチェンバロのテーマ曲は youtube に見当たらない。

実は、限定された条件下において反射的に涙が出る、という性癖がある。 それは “ 記憶が時空を超えて繋がったとき ” 。 

ぬいぐるみの中の手紙、橋の傍の木を訪れる老人の理由、忘れかけ夢かと思っていたことがネット検索された瞬間、今になって理解できた言葉の真意 ・・・ 。

かつて TV で観たキテレツ大百科の “ 走れ永遠に! 幻のSL特急アジア号!! ” はその典型だろう。 放送されたのは 1990年の 11月だそうだ。

今も “ ラベンダー ” の花を目にすると、時折こめかみを揺らす陰鬱な男性と、一途で少々舌足らずな女性との不思議な物語を思い出す。


昨夜 TV 放送された超有名アニメも、悪くないけどな。



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最近買った CD

2015-07-11 13:56:21 | 日記
先週届いたが、人間ドック直前恒例の禁酒週間にあり、このところようやく落ち着いて聴いている。 うち 1枚は廃盤でショップ側にキャンセルされたものの、代わりに新品同様の中古品を安価に購入できた。

大学時代の下宿や転居先のアパート、駅へと続く大通り、友人や後輩のアパート、マイカー車内、とある街並み、つい 2年半前まで住んでいた自室など、様々な風景が蘇る。 偶然、季節は初夏から晩秋に集中。 時間帯は、早朝だったり、深夜だったり、真昼だったり、夕刻だったりとバリエーションに富む。

左上は 2曲目だけ、下中央は 4曲目しか聴かない。 上中央と右下は概ね万遍なく。 左下は決まった 4 ~ 5曲だけを専ら聴いている。 右上はシングルだ。

これまで全て MD で聴いていた。 右上と下中央はネットから、他はかつて LP レコードからカセットに録音したものを MD にダビング。

上中央は、珍しくトーンコントロールで BASS をちょっぴり持ち上げて聴いている。 その音は正に “ バランスの良いシステムで聴いたアナログディスク ”。 このような音を聴いたのは何十年ぶりだろうか。

下中央は、持ち前の絶妙なるシンコペを散りばめた絶対安定のドラム、荒々しくザラついた実体感のある音で物悲しいメロディーを奏でるギターは、何度聴いても飽きることがない。

右下は、ヒット曲はともかく、1 ~ 3曲目、6曲目、8曲目と、偏見抜きで聴けば名曲が揃っているし、演奏技術も歌心もハイレベルだ。 全体に70年代初頭の欧州盤の如くコンプをかけアタックを若干潰して粘りと奥行きを出したり、エコーの深さを曲調で大胆に変化させたり、エレキベースをダンピングファクターが低いアンプで再生したようなトーンにしたりと、音創りもなかなか凝っている。


これらを聴くと、目前の景色は時空を超える。 音楽って面白くて、不思議で、素晴らしい。




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結婚を機に

2015-07-04 11:22:36 | 日記
ベッドを捨て、1年ちょっと住んだ “ 夢のような住処 ” から、ここへの転居を決意。 いわゆる “ アパート然とした ” 現実的外観だ。 それでも、新築 3DK は新しい生活を予感させ、広く輝いて見えた。 転居と同時に、地元 FM局も開局。

その物件は、駅から徒歩 10分の距離にあり、隣は公園。 町名が付された公園は、休日になるとゲートボールを嗜む悠悠閑閑の男女で賑わいを見せる。 当時の賃貸はエアコンが標準ではなく、自前で設置する家もなくで、どの窓にも室外機は付いていなかった。

フォト一番奥の 2階部分が僕の部屋で、丁度、写り込んでいる車付近が駐車場契約位置。 アパートらしく、この裏手、方角で言うと北側に、鉄板に滑り止めの凹凸を設け、淡いグレーにペイントされた外階段がある。

階段を上がり右手最初のドアを開けると、6帖の DK 。 床はオレンジのアクセントが入ったブラウンのリノリウム。 シンクは向かって左手にあり、左手奥 (シンク右端の先) は T字路袋小路状になっていて、極短通路を挟む形で右側にトイレ、左側には風呂。

バスタブは、これまた “ アパート然とした ” 湯沸しが寄り添うタイプだったが、シャワー付。 ハンドルを回して点火する方式は同じでも、シャワー付は当時、まだ珍しかった。

ドアを入って右手には 4.5帖の洋室があり、床は DK と同一。 新婚旅行から帰ってくるまでの間は、この部屋で寝起きしていた。 窓は DK と同様、北側の共用通路側にしかないため締切りで、湿気が籠り大変なことに (カビが生えた訳じゃないけど (笑) )

DK の右手奥の洋襖を開けると 6帖和室。 入って右手には押入れ、左手奥、方角で言うと南側に、狭いベランダに面した掃き出し窓がある。 入って正面の壁には立派な婚礼家具が揃い、それなりに気が引き締まる思いだった。

DK 奥正面の洋襖を開けると、そこも 6帖和室。 入って目前、方角で言うと南側は同様に、掃き出し窓。 当時ようやく 10万円を切った VHS ビデオテープレコーダーを購入し、19型のテレビも奮発。 初めて買ったビデオは “ Back to the Future ” だったっけ。

この頃、ロータリーコンプレッサー搭載のクールサロンを 3万円程で購入。 あまり冷えず、冷え過ぎずで、点けっ放しで就寝できるという特性が気に入り、この後、現住居に移る直前までの 25年程、買い替えながら愛用することとなった。

4年半前に書いた、あの “ MAZDA 626 (日本名:CAPELLA) ” も、この時期購入。 馴染みの GS に行くと態度が一変し、「いい車にしましたね」 と声を掛けられたことを覚えている。

公園の向こう、徒歩 5分程の距離にペンション風のパブがあって、そこの主人と音楽の話が弾み、よく飲みに行った。 料理好きの男性で、ソーセージも手作り。 薪が焼べられた暖炉を目にカウンターへ座り、Jethro Tull を聴きながら、初めてロックで飲んだ Jack Daniel's (当時はダークブラウンの桐箱入りで 1万円) は氷が溶け切っても甘く、病みつきになった。

転職で東京に戻ることになり、ここでの生活に幕を下ろしたが、様々なことがあり、想い出が多く充実し切った 1年だった。 ホームセンターで買い物をしていると、ラズベリー・ドリームが流れていたっけ。

挙式の朝、なぜか電車に乗ってから施錠したか気になり、さりとて携帯が存在しない時代。 大家と連絡も取れず、結局そのまま新婚旅行にも行ってしまった。 帰宅すると勿論、鍵はかかっていたが、図太いくせに妙なところが変に心配になる性格は相変わらずだ (笑)



建材の匂い、床直置きの赤いラジカセ、カラーボックス、小さな 2ドア冷蔵庫 ・・・ そこには初々しい風景が広がっていたに違いない。





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