ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

現地視察という名の旅行

2012-06-23 12:15:08 | 日記

期待通り、窓外の明かりで目が覚めた。 急いで湯沸しを ON 。 窓辺の応接椅子に座ると、灯りを点けた船が見える。 日の出を待つ海の美しさは、予想を遥かに超えていた。

湯沸しが完了し、 備え付けの  “ スティック入りインスタントコーヒー ”  を淹れる。   ところが、いつまで経っても太陽が顔を出す気配なし。 念のため窓に近づき周囲を見回すと、右手方向の空が赤味を帯びている。 ここで作戦変更し、椅子を移動。 そうこうしている内に、水平線上に眩しい光の点が現れた。

その点は見る見る大きくなって、水面に一筋の帯を描く。 見事なサンライズである。 思わず拍手を打ってしまった。 コーヒーを飲み終えた僕は、続いてもう一つのカップにティーパックの紅茶を淹れたけど、残念なことに、太陽は頭上に広がる雲に呑み込まれていく ・・・ 。

思いっきりサンライズを楽しんだ後は、 さっそくシャワーを浴びた。  久方ぶりの爽やかな朝。 バスルームから出ると、二人分のタオルを駆使しながら TV のスイッチを ON 。

その後ぼ~っとしていて、気が付くと朝食バイキングの時刻が近づいていた。 しつこい電話で KO さんをたたき起こし、朝食会場へ。

会場には既に年配の夫婦がいた。 皿上に取り留めのないセットメニューを創造し、入口から対角線に位置する奥の窓際に。 そしてたらたらと食べていると、 KO さんがやってきて、目前に座った。 気が付くと、窓外は雨模様になっている。 この地の気候の変化は本当に激しい。

程なく TO さんも加わり、3人のボケと突っ込みで賑やかに朝食を終えると、今朝の便で到着する仲間がホテルに来る時刻を集合時間と定め、それぞれの部屋に戻って行った。

いよいよ今日は、営業所予定物件のオーナーとの面会だ。 髪をセットし、フル装備でロビーに出ると、例によって KO さんと TO さんが椅子に腰掛けて談笑していた。 (次回に続く)

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現地視察という名の旅行

2012-06-18 00:38:05 | 日記

あちこちを回ってホテルへ。 ちょっと贅沢に、セミダブルのツイン3室を1人ずつ予約。 この地で一番人気のホテルだそうだ。

部屋に入ると、正面には海が一望できる東向きの大きな窓。 よく手入れされたプールと芝生の向こうに広がる水平線が美しい。

大浴場のオープンを待ち、3人で一風呂浴びる。 フロントで女性客を1人見かけただけで、どうやら閑古鳥の金曜日。 従って、大浴場は僕達専用だ。

部屋に戻りテレビのスイッチを入れると、軽薄なキンキン音が耳に響く。 仕方なくイコライザで自然な音に整え、窓外を散歩。 1階だけど、やや寂れた観光地の更に郊外に位置するホテルの敷地に人影などはない。

そうこうしていると集合時刻に近付いた。 ロビーに出ると KO さんと TO さんが椅子に腰掛け談笑している。 程なく到着したタクシーに乗り込んで、TO さんお勧めの居酒屋へ。

タクシーの運転手さんと話している内に、その日は現地の入学式日で、予約しないと家族連れで満席になってしまうことが判明。 ところが、それはそれは親切な運転手さん。 自ら携帯で予約してくれた。

そうこうしているうちに居酒屋へ到着。 満席になるはずの座敷は避け、入って左手の窓側に並ぶログハウス風木製テーブルに着いた。 まずは生を注文。 現地(というより、裏の海)で獲れた新鮮な魚介がウリの現地ゆえ、焼鳥なんぞは無粋である。

そこからは酒と肴の海 ! KO さん、TO さんとも大好きな海苔はイマイチ。 すると TO さんが 「 リベンジ 」 とばかりに、むろアジとトビウオのくさやを注文。

出てきたそいつは思ったほど臭くない。 生まれて初めて口にしたそいつは、そう、故郷の堤防に干してある漁網の臭いだ。 トビウオはボリュームたっぷりでもちもち。 どちらも海のエキスが濃厚で美味。 但し、あちこちで注文されると、その臭気でどの席に運ばれたか分かるほど。

現地は焼酎がスタンダードである。 TO さんが勧める銘柄は肴と相性が良く、ロックで飲むと水のように喉を通っていく。 気が付くと、店内は家族連れで一杯で大忙し。 にも拘らず、若い女性中心で構成された店員のうち誰か一人が、常に僕らに付く形でキープされている。 勿論そういう店じゃないんだけど、異常な盛り上がりで大量注文する僕らが面白かったんだろう。

そうこうしている内に締めに入る。 この頃、最後に餃子を大量に食すのが趣味だった KO さんが注文したけど、メニューになし。  仕方なく、 やはりメニューにない焼き魚を注文。  訊けば、 魚は旨みが出るように獲れてから2日間寝かしているそうだ。 僕らは、獲れたての魚を焼いて欲しいとお願いした。 そんな我侭に快く応える店。 2日後のために準備されたそいつは本当に美味しかった ! もっとも、今考えると刺身にしてもらうべきだったような ・・・ 。

焼き魚と、更に焼きそばを平らげた時点でお愛想に。 リーズナブルな店だが、食べに食べ、飲みに飲み、無理な特注まで行った末の御代は3万。 僕とKO さんが払い、タクシーを呼んでホテルへ帰還。

部屋へ戻ると、そそくさと歯を磨き水分を摂取した上、エアコンとカーテンを全開に、一切の電灯を消し ・・・ そう、最初にこの部屋へ入った瞬間からこうしようと思っていた。 (次回に続く)

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現地視察という名の旅行

2012-06-11 00:19:35 | 日記

やっぱり、この地と言えばこいつだろう。 それは何の変哲もない、ごく普通の公園にいた。

首から上は鹿だけど、頭でっかちで四肢は細くて短く、そして口元には常に笑みをたたえた、 何ともブサカワなヤツである。 動きは緩慢で、そのイメージは、やはり不恰好なギャグマンガの主人公がかつて得意とし、一世を風靡した一発ギャグのポーズと何気に一致する。

よく見ると土管の中に1匹、檻の反対側の端に2匹、合計4匹が確認できた。 檻の近くにあるベンチには数人の年配男性が座り、ゆっくりと弁当を食べながら日向ぼっこをしている。

こんな珍獣がいる光景も彼らにとっては日常なんだろう。 それにしても穏やかだ。 僕の目前で繰り広げられる動画は、時間軸が間延びしてしまったかのように速度を落としている。

僕らは公園を後にして、次なる観光スポットに向かった。 (次回に続く)

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現地視察という名の旅行

2012-06-03 09:23:37 | 日記

市街地 (と言っても郊外にしか見えないが ・・・) を走っていると、何やら雲行きが怪しくなってきた。 そして突然の暴風雨! 気流の変化が激しいから、天候の変化も激しいということか。

再び海岸へ行くと、そこは台風が襲来したかのように、防波堤に激しい波が打ち付けていた。 何枚かチャレンジしたけど、車窓の雨水で上手く撮れない。  されど、 風雨で開けるわけにもいかない。

あちこちで行われている工事。 完成しつつある風景は空港周辺のイメージとの統一性がある ・・・ そう、それは九州南方の風景に似ている。 そう、ここはいわゆる “ 南国風情 ” である。

風雨も夏っぽく、いかにも宮崎かどこかにいるかのような錯覚に陥る。 但し、風は冷たい。   (次回に続く)

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