危険な大阪出張 （ 続編 ）

見学会開催企業が手配したバスで新大阪駅へ戻った。　新幹線の改札前には蛇行した長い列と大勢のひと。　嫌な予感は的中し、台風の余波で富士川が増水し、全便静岡止まりに変更されていた。　オマケにダイヤは大幅に遅れている。　僕らは、予約した便 （ 228 号 ） よりも 1 時間前の便の到着を待ち、これに飛び乗った。

臨時で全席自由席扱いになっているけど、有り難いことにグリーン車は優先的に座れる。　僕らは一先ず落ち着き、「 静岡まで到達できれば、在来線でも何とかなるだろう 」 などという楽観的イメージングが始まる。

ちなみにグリーン車両にもグリーン予約しなかった客が立って乗っている。　彼らだってグリーンではないが座席指定だったはず。　まったくもって大迷惑だ。　そんな車内に絶望的な放送が流れた ・・・ 「 この列車は行先を変更し、名古屋止まりと致します 」 ・・・ 何ということ ！　その後、やってきた客室乗務員に訊いたところ 「 静岡行きとなっております 」 ・・・ これに対し、放送された内容との矛盾を伝えると、「 確認してまいります 」 と言ったまま、二度と戻ってはこなかった。 （ 笑 ）

一方、ネットで調べると、あと 30 分ほどで富士川を渡ることができるようになるとか。　こりゃ名古屋に着くまでに状況が激変して、何とか東京まで行くんじゃないか ？　そんな希望を胸に、列車は京都を発車した。　そして、望みもむなしく、名古屋で全員降ろされた。

僕らは通常の新幹線下りホームへ移動し、列を作った。　ひとで溢れるホーム頭上では、電光掲示板が刻々と情報を変化させている。　不思議なもので、東京までの運転再開の目途が立たないとはホームから駅員の姿が消え失せるが、いざ運転再開が発表された途端にウジャウジャと湧いて出てくるのは、どういうことなんだ ？ （ 笑 ）

結局、僕らは 1 時間以上並んで待ち、並んだ列の反対側ホームに到着した臨時便 （ うち 1 便は名古屋始発 ！ ） を恨めしそうに 2 回も見送りながら、ノロノロと到着したのぞみ 230 号東京行きに晴れて乗車し、ここでもグリーン車の空席に座ることができた。　もちろん、周囲には大勢の客が立っている。

途中、トンネルで停止した車内に 「 富士川の安全確認をしています 」 というアナウンスが流れた。　その後、トンネルを抜けて渡った鉄橋の直下には増水した富士川の激しい濁流が見えた。

そんなことで、予定よりも 90 分ほど遅れての帰宅。　まー、帰れただけいいか ・・・ 。

危険な大阪出張

15～16日の大阪出張で連泊したホテル窓外の景色はなかなか。　フォトは14日夜のものだけど、天気予報はデンジャラスな内容で、翌日夕刻には台風接近で強風域に入るとか。

まずは綺麗な夜景に乾杯！　と言っても、喉に流し込んだのは隣のコンビニで買った野菜ジュースだ。

翌日15日、早く会場入りするため、セットの朝食バイキングは遠慮して会場へ。　訊けば、当初18時までだったイベント予定を15時までに短縮するとか。　華やかなパーツを削ぎ落とされたプログラムはスピーディーに進み、閉会式を終えて外に出ると、案の定、風雨が強まっている。　近場でタクシーを拾い、そのままホテルへと走る。　そして、ちょっとだけ昼寝した後、また夕食の調達で隣のコンビニへ。

禁酒の口寂しさか、強まる風雨で再外出が困難になることを恐れてか、購入点数は多い。　のり弁、助六、焼きそば、サラダ、まるごとバナナ、ふんわりバーム、レモンウォーター、野菜ジュース、小岩井牛乳ミニパック ・・・ こりゃ買い過ぎだ。　こいつらを平らげて、再び就寝。

16日朝はホテルでしっかり朝食をとり、徒歩3分の道程をタクシーで急ぐ。　道行く人は皆傘を閉じだしていて、雨は小休止へと向かっているらしい。　地下鉄で6駅先の某所で降り、地下街を進み、某出口をエレベーターで昇ると、運良く予想通り止んでいた。　途中、一瞬小雨に降られたけど、傘は差さずに待ち合わせ場所へ到着。　今日は某施設の見学会である。

気温が涼しく、施設間の距離が長い見学会も快適だ。　実は、この後が大変だった。　まさか新幹線ダイヤが麻痺するとは ・・・ 。　ということで、次回に続く、である。

これだけ買って 4,000 円 ！

実は今、禁酒している。　毎年この時期 （ というか人間ドック直前 ） 2～3週間の恒例行事だ。　そして禁酒期間は概ね体調が悪い。

禁酒初期で一番体調が悪かった先月の某日曜日。　何となくだるい。　頭重状態だ。　気のせいかフラフラする。　そんなフワフワした身体を押して近所の床屋 （ オ〇ワ ） へ。　ここのオヤジは僕より一回りほど年上だけど、髪フサフサでジーンズが似合うナイスシニアだ。

気付かれて気遣いさせないうちに、こちらから不調を暴露する。　でも整髪、洗髪、マッサージと進むにつれ、何だかシャキッとしてきた。　僕は 「 お陰で気分良くなったから、これから電車で〇田へ買い物に行くことにする ！ 」 と勝手に宣言し、フラフラと駅へ。

2 駅先の〇田駅で降車。　猛暑日で、目当ての店最寄りの改札へと続く通路は灼熱トンネルだ。　そして駅徒歩 3 分の目的地へ。

入口でカゴを手に、店の中へと進む。　実は同ビル内に隣接するオーディオショップには入ったことがあるけど、ここは初めて。　店員の 「 今日はセール最終日 」 という連呼に心が騒ぐ。　でもフラフラだ。　僕はヨレヨレと物色を続けた。

狭い通路をユラユラと進む僕の姿が異様なのか、誰もが親切に避けてくれるし、棚の前で立ち止まると場所を譲ってくれる。　お陰でスムーズに買い物ができた。　ちなみに、全身 CK なので、ファッションは小奇麗なんだけど ・・・ 。

予定外の外出ゆえ、買いたいものなど何もない ・・・ が、店内あちこちでポツポツと目ぼしい CD が見つかり出すと、半ば麻痺状態の頭脳がにわかにフル回転し始め、アーティストのイニシャルを一生懸命思い出そうとする健気さが愛おしい。　まるで “ 働く寝たきり老人 ” だ。

値札も見ず、数量も把握しないままの買い物は、何枚カゴに入れても満足感がない。　ダラダラと探し続ける時間の果ては恋愛の終焉のごとく、「 ここまで 」 とキリをつけるのが難しくなる。　意を決し、勇気を振り絞ってレジへ。

そう、今日はセール最終日。　カゴに入れた CD は 14 枚と意外に少ない。　ただでさえ安い値札が、その色毎にテキパキと更に値引きされていく。

結局、総額で 4,000 円を切っていた。　ディスクユニオン恐るべしである。　店を出て、駅前通りにある中華料理屋で具沢山の冷やし中華と餃子を食べて帰ったが、一山当てたパチンコ店の如く、ディスクユニオンにはこの後も定期的に通っている。

ちなみに翌日には、禁酒時の体調不良じゃなく、風邪であることが判明。　相変わらずの鈍感さに、とほほ ・・・ である。

廃盤 CD 3 枚で 2 万円 ！

かつて大学時代には、先輩、友人、後輩を通じ、僕のアパートでいろんな LP を聴いた。　その後、CD 時代になってから概ね買い直したけど、「 まーそのうちに ・・・ 」 などと買わずにいた 3 枚。　気が付けば廃盤になってしまっていて、しかもそのうち 2 枚はプレミア価格 ！

「 1 枚 9,800 円もするんじゃ、ちょっと ・・・ 」 などと躊躇していたら出品数も尽きてきた。　いよいよ心を決め、上の子に購入代行を依頼。　結局、かかった金額は 3 枚で 20,000 円ほど。　唯一、Pierre Bensusan の Musiques は適正価格だったけど。　でもって、最近は気になる CD は迷わず購入するようになりました。

 

一方、先週日曜日に立ち寄ったディスクユニオンでは、大量購入したにもかかわらずセール最終日とかで、総額 4,000 円 ！　この話は次回に ・・・ 。