前にも書いたけど、〝思い出の1曲目当て〟の CD 買いは、1年前にほぼ完了し、今年1月と2月には補足購入も済ませている。
ところが、まだ欲しいのがあったんですねー、これが。
フォト上段左は〝Hurricane〟が聴きたくて。 小学5年生の頃からリアルタイムで吉田拓郎を聴き、ギターを覚えて歌うマセガキだった割には、Bob Dylan で好きなのはこれだけ。
メロディも歌詞もいい。 陰鬱で気怠いイントロのアコギ、スリリングなリズムセクション、叫びすすり泣くバイオリンと対峙する あの声。
テンポがずれたり走ったり間違えたりなんて関係ない。 曲に、演奏に、感動して涙が出るなんて久しぶりだ。
上段中央は〝鉄道員(ぽっぽや)〟が目当て。 サントラではサビの部分に当たる展開部がないし、当たり前だが、あの〝すべてを諦めたような もの悲しい警笛〟も入っていない。
一方、淡々としたピアノ演奏だからこそ哀愁漂うメロディが際立つ。 遥かな過去の記憶が断片的に蘇るように、咄咄と訴えかけてくる逸品。
上段右は〝パリは燃えているか〟が欲しかったから。 NHKスペシャル〝映像の世紀〟のテーマ曲だ。
時間軸に時として生じる大きなうねりの残酷さ、無常感 ・・・ これらをそのまま五線紙に投影したかのようなこの作品は、間違いなく現代音楽の傑作だろう。
下段は〝venus in furs〟が気になって。 元々、映画 The Doors で Andy Warhol 主催(?)のドラッグパーティーシーンで使用されていたことから、耳に残ったのでしょう。
そうそう、〝Heroin〟も使われてましたね(曲ですよ、曲!)。 あの〝 3つのJ 〟と同じ時代に生み出されたアルバムは、じっくり聴き込んでみたいと思う。