ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

地下室のメロディー

2015-08-30 12:19:28 | 日記
覚えているだけでも駅近くに4箇所はあったが、フォトの店はとうになくなった。 何軒残っているのだろうか?

立地は1階、2階より、やはり地下。

階段を降りると、そこは陽が届かぬ場所。 レンガの壁、薄暗い灯りに紫煙が漂う。 そんな空間で上京したての僕は “ 大人 ” を味わっていた。 

壁に埋め込んだスピーカーや、垂涎のオーディオを揃えた処もあった。 良いオーディオは実体感があり、録音の時代を問わず活き活きと歌わせる。

Jim Hall の Concierto de Aranjuez と Jan Garbarek の Reflections は対極だ。

前者は、リズミカルなドラムに気だるいベース、独り言のようなギター、起伏を抑えたピアノ。 ひとの営みを感じる温かさ。

後者は、陰鬱なハモンド、呻き声のようなサックス、表情豊かなアコギ、目前で響くドラム。 真冬の夜空のような冷たさ。

前後の間、良いオーディオは音を激変させる。 一挙にベールが剥がれ、澄み切った音に。 但し、両者の共通点はしっかりと残る。 それは深夜、混沌、孤独といったテイスト。


終電が早かった時代。 駅が開くまで待ち、始発で帰ることもしばしばだった。


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YAMAHA NS-690

2015-08-09 18:52:59 | 日記
6月6日のブログに 「白木を基調とし、ウーファー、ソフトドームのツイーターとスコーカー、アッテネーターの黒が映える、美しい姿をしたスピーカー。 その後にも先にも、この美しさを越えるものに出会ったことがない」 と記した。

以前、休日に GOLF でハードオフ巡りをしていた頃は、時折フォトのような姿を見かけたが、そんなチャンスも年々減ってきているだろう。 「ハイファイ堂で、日焼けしたボディに毛玉付サランネットを纏った中古を見かけると、買いたい衝動は尋常じゃない」 と書いたが、実物を目前にすると、そりゃもう大変。

「アッテネーター、ガリなんじゃ?」 「経年劣化で繊細さゼロだろ」 などと自分に言い聞かせ、持てる力全てを振り絞り、命からがら魅惑の重力場を脱出する。

値段は、概ね 4 ~ 5 万円。 簡単に買えちゃう値段だから始末が悪い。 持ち帰ってからのメンテナンスは大変だろうけど、余りある魅力がある。

でも、そのうち買っちゃったりして。 ははは ( 本気♪ )


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夏本番 2015

2015-08-02 06:58:31 | 日記
TV ドラマを見ていたら、気になりだした低音。 一定の周期をもつものと、不規則なものとが混在している。

「 もしや … 」 と思い、飲んでいた 〝 Pinot Noir 〟 を手にベランダへ出ると、見えました! 丁度フォトの方角、何と左右 2 箇所で輝く小さな光の華が。

相当な距離があるから、それぞれ別所で開催されている花火大会なんだろう。 もしかして壮大なシンクロ? まー、どちらでもいいや ( 笑 )

遠方ゆえ、3/4 は海面に漂う鯨の如く、すれすれに弧を描く。 一方、1/4 の割合で、高く打ち上げられた大輪が全貌を見せる。

赤の濃いピンクとグリーンの透き通った煌めきは非日常的なコントラスト。 蝶形や土星形、ハート形も見え、何度もグラスが空く。

何やら照り返しを伴う煙。 姿形は不明だが、恐らくナイヤガラなんだろう。

前方からダイレクトに届くリズミカルな音は、夏祭りの太鼓だ。 対して花火の爆音は、線路沿いのビルに反射して背後から鳴り響く。

〝 夏休み 〟 と呼べるようなまとまった休暇を取る予定はないけど、季節限定の伝統風景に一挙夏気分が盛り上がる。 美味しい酒になった。



知らなかったなー、このマンションから花火が見えるなんて。 予期せぬご褒美に感謝♪




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