みーばい亭ブログ

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最後の挑戦・・・か?

2011-01-09 21:40:53 | 生き物の話
世間一般の読者には「なんじゃこりゃ?」画像だろうが、オカヤドカリ愛好家諸氏にはお分かりかと思う。
オカヤドカリの脱皮窟である。(因みにオカヤドカリが脱皮のために掘る巣穴を「脱皮窟」と表現したのは、オカヤドカリの母ハートミット・クラブのとれもろさん)

脱皮窟の主は、みーばい亭の長老の一匹、2001年6月から飼育しているムラサキオカヤドカリの「ゴリさん」。
本店の読者は御承知かと思うがこのゴリさん、何度かの脱皮トラブルに見舞われ、飼い主も諦めた死地を幾度も乗り越え艱難辛苦の果てに、10年近い歳月を生き抜いた山中鹿之助や二宮尊徳の如き苦労人・・もとい苦労陸寄居虫である。
当店に来た時、すでに前甲長20㎜に達する老成個体だったから、2011年1月現在で齢20年を越えているのではないかと想像される。
20年・・・、結構な歳月だ。
20年前の飼い主と言えば、バブルの残りカスをかき集めて、海だ山だライブだコンパだ×××だ・・と、浮かれ騒いでいたおバカな時代だった。(今もたいして変わらないが(^^;)

まあ、そんなことはどうでもいいのだが・・、このゴリさん、さすがに寄る年波には抗えないのか、昨年の秋くらいから老衰の兆候が目立つようになってきた。
具体的には、甲殻の艶がなくなり、動きがなんとなく鈍くなり、極めつけは、第二歩脚の第一関節から先が腐り落ちたように欠損。
見るからに、よれよれの老爺の様相を呈している。

そんなゴリ爺さんが、年末から脱皮の兆候を見せはじめ、いよいよ本格的に脱皮潜りに入った。

今まで数多くのオカヤドカリを飼育し見送ってきたが、死骸を確認した記憶はほとんどない。
ほぼ全ての個体が脱皮潜りに入ってそのまま消えた。
数カ月から、時には数年後に、砂の中から空になった宿貝や鉗脚の殻が発掘されて、往時をしのぶのが常。

さて、この極寒期に果敢にも脱皮に挑んだ、ムラサキ爺さん。
再び、飼い主と相見えることはあるのだろうか・・。

願わくば無事に生還して欲しい。



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