みーばい亭ブログ

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後ろの正面

2012-09-16 22:48:48 | 生き物の話

「かごめかごめ」と言えば、その意味の良く分からない奇妙な歌詞から、交霊術の呪文、あるいは徳川の埋蔵金のありかを示した暗号などと、まことしやかに語られたりするが、まあ所詮子供の戯れ歌というのが真相だろう。・・・と言っても、実際遊んだ人というのは、平成生まれはもちろん、昭和生まれでも少数派なのではないだろうか。
管理人も、実際にかごめかごめで遊んだ記憶は、小学校に上がる前のたった一度きりなのだが、それが今でも身悶えするような焦燥感や疎外感と共に思い出される異様な記憶になっている。
体験したのは、大人に連れられて年始に訪れた知らない町。
大人たちが酒を飲んだり御節を食ったりしている間、することもなく通りでぼんやりしている時に、近くの子供たちに誘われて輪に入ったのだ。
ところが、いざ鬼になって「後ろの正面だあれ?」と問われても、輪を作っている子供たちの名前がまったく分からない。
そんな答えたくても答えられない焦燥感と、ここは自分の居場所ではないという疎外感が、強烈な記憶になって潜在意識に刻み込まれてしまったようだ。
さらに不幸なことに、10代の頃にこの潜在意識を呼び覚ますキースイッチに出会ってしまった。
それが、ドアーズの2ndアルバム「Strange Days」。
今も、この記事を書きながらiTunesで聴いているのだが、表題曲の冒頭
Strange days have found us

あるいは、「People are strange」の
People are strange when you're a stranger
Faces look ugly when you'er alone
などの一節を聴くと、あの路地の臭いや塀の色までが鮮やかによみがえってくる・・・のだが、一緒に遊んだ子供たちの顔だけが、どうしても思い出せない。
それがまた新たな焦燥感を生み出す・・・。

さて、昨年の秋にミリ単位のポリプとして水槽に現れ、そろそろ1年になる、ホムンクルスくん。
夏前までは、底砂を通して底面に活着していたので、てっきり砂地系かと思っていたのだが、近頃はやたらと動き回るようになり、水槽中を神出鬼没に徘徊している。
手元の図鑑やガイドブックと照らし合わせているのだが、未だに種類が同定できない。
おまけにほとんど給餌もしていないし、餌を与えてもまったく反応しなくなったのだが、別に縮みもせず元気に生きている。
飼い主としては手間いらずで結構なことなのだが、なんとなく得体の知れない謎の生物と化している。
かごめかごめの唄が止み、そっと目を開けて後ろを振り向いたとき、後ろの正面にこいつがいたら、ちょっと怖いかも・・、名前知らんしぃ(笑)




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2 コメント

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大きくなりましたねぇ! (車海老)
2012-09-17 04:05:25
へー、ずいぶん成長しましたねぇ、ホムンクルス君。
私の水槽じゃ、腔腸動物は長生きできないんですけど、磯水槽となれば欠かせないメンバーではあるんですよねぇ。

白っぽいのが気になりますけど、褐虫藻がいらない種なんですかね。そうすると長生きする可能性が高いですね。

ケアシが後ろを振り向いたら・・・、何て言うでしょうね

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ニモ・ブームの時はわざと脱色した個体が高値で売られていましたが(- -) (波風)
2012-09-17 12:13:21
こんにちは。
イソギンチャクは、摂食や褐虫藻による、光合成のほかに、海水中から直接栄養分を取り入れる機能がある可能性が示唆されていますね。
だとすると、こんなに飼育の楽な生き物はいないかと。
まあ、本当のところは分かりませんが、せっかく幼生から育ったのですから、長生きしてもらいたいです。
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