ナキオカヤドカリやムラサキオカヤドカリは飼育下においても、砂中の巣穴で脱皮します。
と、「みーばい亭」にも書いてある通り、オカヤドカリ(Coenobita rugosus、Coenobita purpureus)の脱皮を観察する機会は、ほとんどない・・というより、ある方が問題なのだが、ホンヤドカリ(Pagurus filholi )の場合は、長く飼育していれば、それなりに脱皮の場面を観察する機会に恵まれる。
で、今回もたまたま目の前で脱皮をはじめた個体がいたので、じっくり見物すると同時に、バカバカしくもわざわざ水中撮影を敢行してみた(笑)
ご老体なので、歩脚が2本ほど引っかかって、なかなか脱げずにハラハラさせてくれたのだが、おかげさまで無事に甲殻も固まって、今はクリルをワシワシ喰ってます。
とか言ってるうちに、水槽の主「イソガニ」ちゃんも脱皮!
この後、本体は一気に膨れ上がって、隠れ家いっぱいいっぱい。
さて、どこまで大きくなるのやら・・。
もちろん、放り出された脱皮殻は自然界(?)では、貴重なカルシウム源。
さっそく、やってきたホンヤドカリ。
キミ一匹では、一生かけても食べきれんやろ・・
という、管理人の心配など、多勢にかかって木端微塵。
あっという間に解体された背甲の薄皮を剥がし食いするスジエビモドキ。
こちらも脱皮上がりで、体毛ふさふさのホシゾラホンヤドカリも、カルシウム補給にツマツマ。
ちなみに、自慢の第二触角は脱皮時にエビちゃんに食われちゃったらしい。
自然(?)はキビシイのだ。
磯水槽の皆さん。
この機会に、カルシウムをたっぷり摂取して、心穏やかに長生きしてくださいませ。
実は、当水槽にも、昨年、海藻にくっついてきた小さいヨツハモガニがこの冬に脱皮したあと、急速に大きくなりまして、当水槽の主となりつつあります。
海藻は採って二ヶ月程度で溶けてしまったので、華奢なこのカニでは、ヤドカリにやられてしまうだろうと思っていましたが、この時節、ヤドカリの動きが鈍っていたのが、彼には幸いしたようです。
けっこうユーモラスなやつで、刻み昆布を頭につけたり、冬の太陽に向けて、万歳をしたままの格好でじっとしていることが多かったりします。
海藻にしがみついて生活していていたので、そのクセが残っているのでしょう。海藻採ってきてやらんと。
楽しい季節まで、あと、もう少しです
ところで、先ほどブログでも報告させてもらいましたが、以前ハサミを失ったおかやどかりのクロッち!
今朝無事を確認U+2757
ズームしたところハサミ復活できたようです。
1ヶ月かかったようですが、ホントによかったです(*^o^)/\(^-^*)
ヨツハモガニとは羨ましいですね。
この手のクモガニ系は不得手で、なかなか長生きさせられません。
おとなしいですから、磯の凶悪御三家が闊歩する環境がダメなんでしょうね(^^;
3月は陸の用事が多くて出撃できそうにないですが、冷凍アオサと塩蔵ワカメで何とかつないどきます。
出撃されたら、また戦果の報告をお願いします。
復活、おめでとうございます。
一度の脱皮で鉗脚が再生するとは、若くて元気な個体ですね。
それとも飼い主の日頃の心掛けでしょうか(笑)