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琴の10年

2018-08-11 13:32:56 | 生き物の話

2009年3月27日に撮影した画像。
白い貝殻に入った色白の個体が琴である。

2004年の夏。
それまで飼育下では繁殖行動をおこさないと言われていたオカヤドカリの産卵、放幼が我が家で初めて確認された。
しかしながら間の悪いことに、その頃我が家は引っ越しで取りこんでいたため、なすすべもなく全滅。

翌2005年。
ナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリが次々と産卵。
ほとんど資料もなく手探りでの繁殖挑戦だったが、奮闘努力の結果、数匹が上陸までこぎつけた。
が、この年はここまで。
陸上に定着し稚ヤドカリに変態する前に全滅。

その後、2006年、2007年と手を変え品を変え繁殖に挑戦してみたが、奮闘及ばず。

そして迎えた2008年。
煮詰まりを解消すべく初心に戻ってシンプルにチャレンジしたのが功を奏して、なんとか2匹のグラウコトエが上陸。
2005年の轍を踏まないよう温度湿度に留意し、ようやく稚ヤドカリに変態させることに成功した。


こちら裸のままエアチューブを上って上陸するやんちゃなグラウコトエ時代。

そして、貝殻を背負って上陸する、まさにその瞬間!

今にして思えば、オカヤドカリ飼育の先輩方や同輩さんたちから、多くの祝意や称賛のお言葉を頂いたこの頃が、みーばい亭サイトの絶頂期だったかもしれない。
今や本店サイトはぼろぼろに荒れ果てて見る影もありませんが(^^;
リンク切れだけでも何とか修復できるかな・・できるといいな(って他人事かよ\(^^))
ま、それはともかく半年後。

同時に上陸した相棒Jr.は、この後の脱皮で脱落。
孵化した数千匹の兄弟姉妹のたった1匹の生き残りになってしまったが、この年、翌年と腹違いの弟妹たちが大量に上陸。
ナキオカヤドカリが一大勢力となる。
そんな弟妹たちが譲渡や淘汰で少しずつ数を減らして行く中、長女として順調に年を重ね、4歳になった2012年、ひとつ違いの異母弟と交配して産卵。
2012年12月11日。
記念すべき飼育下3代目のゾエアが孵化した。
ただ、これ以上繁殖させても、インブリーディングにしかならないので、兄弟たちと離れてムラサキオカヤドカリ槽に居候。
独り身で平和裏に暮らしつつ現在に至る。
2018年8月11日撮影。
お気に入りの寝床の前でちょっとお澄まし。
sl16㎜まで成長した父親「暴君メイ」に比べるとかなり小柄だが、ここ数年大きさは変わっていないので、既に成長限界に達しているのだろう。
ただ、娘のマゴは祖父の血を引いたのか、すでに母親を追い越しナキオカヤドカリとしてはかなり大型に成長している。
どこまで大きくなるか今後が楽しみである。

そんなこんなで2008年8月11日の孵化から数えてちょうど10年。
ナキオカヤドカリのメスとしてはそろそろ老境だけど、マイペースに日々を過ごしております。

「なんか、今回はアタシの追悼記事みたいやな」
いえいえ、そんなつもりはありませんよ。
昨晩は、ニイニイゼミを頭からボリボリ喰ってたじゃないですか。
今も水入れに落ちたワラジムシを狙っていますね。
その勢いがあれば、まだ10年は生きられますって。

というわけで、これからも末永くお付き合いよろしく!

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