この季節になると、乾いた洗濯物も湿らせる沖縄の「湿度」を懐かしく思いだす。
若い頃から20年以上、毎年毎年何回も何回も沖縄に通って、変わっていく街並みや、壊れていく珊瑚礁を定点で見つめ続けていて、ちょっと変化に疲れてしまったかもしれない。
ここ５年くらい沖縄にはご無沙汰だけど、これだけ間が空いてしまうと、なんとなくイメージと現実のギャップに戸惑いそうで、再訪するにも気後れしてしまう。
コザの夜にあふれるレゲエ、ロック、そして島唄。
日本の最南端というよりは、東南アジアの最北端といった方がしっくりくる異国情緒。
果ての見えないウメイロモドキやヨスジフエダイの群れ・・・。
とりあえず今はそんな記憶の中の沖縄を胸に抱いて泡盛でも飲んどきますか。
というわけで、今宵のほろ酔いキッチンは沖縄風。
まずはどなんの花酒で景気づけ！
この花酒、なんと酒棚の奥で10年以上も忘れられていた発掘品。
60度のキックを楽しむために、ストレートをショットグラスで！
このはなやかな香り・・・。
花酒本来の香りなのか、10年放置で古酒（クース）になったのか。
だとしたら、めっちゃ貴重品！
大事に飲も（笑）
そしてアテは・・。
昨夏、半分食べ残して、冷蔵庫の奥で夏を待っていた、こちらも発掘品のスクカラス。
う～ん、ええ感じに熟成しとる。
漬け汁も飴色に変色して、極上の魚醤と化している。
そうそう、沖縄といえばオカヤドカリやけど、うちは、ほとんど自家繁殖個体ばかりになって、今や沖縄生まれはゴリさんと宇論ちゃんの夫婦だけ。
そんな沖縄を知らない仔ヤドたちにも、今宵は沖縄気分でフーチャンプルーに使ったくるま麩をおすそわけ。
さあ、これが沖縄の味やで、存分に味わっておくれ。
それはそうと・・みーばい亭のフーチャンプルーは豆腐使ってへんけど「チャンプルー」を名乗ってもええんかな？
でもイリチーというには、チャンプルーっぽいしなぁ・・。
う～ん、沖縄もまだまだ奥が深い。
