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アーロン・コープランドのオルガンとオーケストラのための交響曲を聴く

2022-05-16 20:14:08 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今回は1900年生まれのコープランドが、
1924年に作曲したオルガンとオーケストラのための交響曲を取り上げる。
聴いたCDの演奏はパワー・ビッグスのオルガン、
レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニックによる。
この作品はのちにオルガンを除いて、
交響曲第1番として発表されたようである。
第一楽章「プレリュード(アンダンテ6/8拍子)」は、
弦楽器の音の上でフルートが旋律を奏でて始まり、
そのあとオルガンの音が入り、ハープも入る。
弦楽器がそのあとも空虚な感じの旋律を奏でていくが、
それに加わるオルガンの音の響きが温かく感じる。
そのあと弦楽器とフルートでまた、冒頭のような音楽になり、
オルガンの音もずっしりと加わっていく。
第二楽章「スケルツォ(アレグロ・モルト3/4拍子―モデラート4/4拍子)」は、
軽快な旋律がオーボエなど木管楽器と金管楽器中心に奏でられていく。
そしてオルガンの音が入り、弦楽器も生き生きとした旋律を奏でていく。
さらに打楽器も加わり、リズミックでダイナミックな音楽になっていく。
盛り上がった後はいったん静まり、オルガン中心に音楽は進行する。
それからはロマンティックな部分をみせもする。
そして、オルガンの音に続き再びリズミックでダイナミックな音楽になる。
そのリズミックな部分は続き、荒々しく盛り上がっていき、
ここはコープランドらしさが出ている感じがする。
第三楽章「フィナーレ(レント-モデラート4/4拍子」は、
弦楽器が奏でるゆったりとした旋律で始まる。
重々しくなったところでオルガンの音が響き、
そのあとは弦楽器により力強い旋律が奏でられていく。
それを遮るようにオルガンと金管楽器の音が入る。
そのあとオルガン中心とした神秘的な音楽になり、
それにトランペットの音が入り、
弦楽器と打楽器によりリズミックで荒々しい音楽になっていく。
金管楽器も加わり、盛り上がりを見せていき、
オルガンの音が響き渡る中、最後力強く終わる。
こうして聴いてみると、コープランドの交響曲はなかなかいい。
交響曲第3番は傑作であるが、それ以外もいい。

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