Mars&Jupiter

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イーゴリ・ストラヴィンスキーの歌劇「放蕩児の遍歴」第1幕を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2012-08-15 11:34:51 | ストラヴィンスキーの作品
昨日はウォーキングを休んだのですが、
今日は朝から二俣川から緑園都市駅まで往復して歩きました。
途中聴いたストラヴィンスキーの作品は、
1951年に作曲された歌劇「放蕩児の遍歴(放蕩者のなりゆき)」である。
イギリスの画家ホガーズの風刺と教訓に満ちた銅版画を
彼がシカゴで見た時にインスピレーションを得て作曲された作品である。
今回聴いたCDはトゥルーラヴ役のドン・ガラードのバス、
アン役のジュディス・ラスキンのソプラノ、
トム・レイクウェル役のアレクサンダー・ヤングのテノール、
ニック・シャドウ役のジョン・リアドンのバリトン、
マザー・グース役のジェーン・マニングのメゾ・ソプラノ、
トルコ人ババ役のレジーナ・サーファティのメゾ・ソプラノ、
競売人ゼレム役のケヴィン・ミラーのテノール、
看守役のピーター・トレイシーのバス、コリン・ティルニーのハープシコード、
サドラーズ・ウェルズ・オペラ合唱団、ストラヴィンスキー指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
今日はそのうちの第1幕について触れる。

第1幕第1場田舎のトゥルーラヴの家の庭の冒頭は、
金管楽器による華々しいファンファーレで始まる。
そのあと木管楽器中心に牧歌的な音楽となり、
トゥルーラヴの娘アンの歌に続き、トム・レイクウェルが加わり、
二重唱となり、やがて父親のトゥルーラヴ氏が現れて歌い、
三重唱となるが、それが終わるとレチタティーヴォとなり、
アンの恋人であるトムとアンの父トゥルーラヴの会話が続いていく。
トゥルーラヴはトムに真面目に仕事をすることを話すが、
トムは一攫千金を狙おうと夢見て彼の話を聞こうとしない。
そこにニックが現れて伯父の莫大な遺産が入ったことをトムに伝える。
アンを愛しているトムであるが、貧しいままでは結婚できない。
トムはニックの話を半信半疑で聞いていたが、
トゥルーラヴも財産の問題を早く片付けた方がよいと言うので、
ニックの言うことを信じ、愛するアンと別れてロンドンに行く。
そしてニックはトムの使用人となるが、その時1年と1日後に、
金を支払わなければならないという要求をする。

第1幕第2場ロンドンの女郎屋マザー・グースの家の冒頭は、
あわただしい都会ロンドンの生活が管弦楽により描写されて始まる。
様々な遊び人たちのいる中、トムはニックにより堕落の道へと導かれる。
女郎屋で帰ろうとするトムに対し、ニックはそれを阻止しようとする。
トムは美と快楽を与えられるが、堕落していく自分を嘆く。
第1幕第3場秋の田舎のトゥルーラヴの家の庭の冒頭は、
木管楽器により秋の寂しい様子が描写される。
恋人トムからの便りのないことを嘆くアンは、寂しい心の心境をアリアで歌う。
彼女はトムの安否を心配し、ロンドンにいるトムのもとへ行く決心をする。
その強い決意を表すかのように最後は決然とした感じで堂々と終わる。

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