Mars&Jupiter

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のんびり家でアーッレ・メリカントのヴァイオリン協奏曲第4番を聴きながら

2009-05-18 05:14:10 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は風がつよく吹き、雨のぱらつく天気だったので、
ウォーキングを休み、家でゆっくりくつろいでいました。
昨日聴いたのは1893年生まれのメリカントの作品。
彼は音楽家の父オスカル・メリカントの息子として生まれ、
1911年にヘルシンキで音楽を学んだ後、
1912年から1914年にかけてドイツに渡り、
ライプチヒ音楽院でマックス・レーガーに師事した。
その後はモスクワでセルゲイ・ワシレンコに師事した。
ヴァイオリン協奏曲第4番は1954年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はカイヤ・サーリケットゥのヴァイオリン、
デブリースト指揮、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団による。
第一楽章アレグロは、時計の刻みのような音楽にあわせ、
フルートがそれにあわせて絡む幻想的な音楽に始まり、
ヴァイオリン独奏があわせて軽やかに旋律を奏していく。
民俗音楽的な旋律は、バルトークを感じさせるところもある。
速いテンポで進んでいく音楽は、
弦楽器の消えるような伴奏の中、
ヴァイオリン独奏者の音だけが最後まで残る。

第二楽章ラルゴは、弦楽器が奏する幻想的な音楽の中、
フルートが哀愁漂う旋律を奏して始まる。
そのあとヴァイオリン独奏が入り、
ゆったりとしたテンポで瞑想的な音楽を奏していく。
中間部は民俗音楽風の旋律が入り、
少し対照的な感じの動きのある音楽となるが、
そのあとは再び冒頭の瞑想的な音楽に戻り、
消えるように終わり、次の楽章に続く。
第三楽章アレグロ・ジョサメンテは、
ヴァイオリン独奏が生き生きとした旋律を奏でて始まる。
軽快なテンポの中、ヴァイオリン奏者が演奏技術を発揮できる
技巧的な部分も用意されており、フルートとの掛け合いも楽しい。
中間部で第二楽章を思わせる部分も再現される。
舞踏風の音楽はやがてヴァイオリン独奏による
短いカデンツァを経て、消え入るように静かに終わる。

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