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Mars&Jupiter

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エイノユハニ・ラウタヴァーラの「カントゥス・アルティクス」を聴きながら横浜から上星川駅まで歩く

2009-05-17 04:50:02 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は横浜から上星川駅まで歩きました。
昨日聴いたのは1928年生まれのラウタヴァーラの作品。
彼の略歴は交響曲編で以前触れたので省略する。
「カントゥス・アルティクス(北の歌)」は、
鳥たちと管弦楽のための協奏曲で、1972年に作曲された。
鳥の鳴き声を録音したテープと管弦楽の競演という
協奏曲としてはちょっと異質な、しかし意欲的な作品である。
今回聴いたCDの演奏はマックス・ポンマー指揮、
ライプチヒ放送交響楽団によるものである。

第一楽章湿地は、フルート独奏から始まり、
一定の音型を繰り返すうちに変化させ、
そこに鳥の声のテープが流れ出す。
やがて管楽器中心に鳥の声を模倣したような
短い音型が何度となく繰り返されていく。
そのあと雄大な自然を感じさせる音楽になり、
繁殖の時期を迎えた鳥たちのさえずりがテープで流れ、
鳥たちの楽園を思わせるような感じでもある。
最後はクラリネットが繰り返す音型の中静かに終わる。

第二楽章メランコリーは、鳥のさえずりのテープから始まる。
対のひばりの震える鳴き声なのだろうか、
お互いを呼び合うような鳴き声は少し寂しげであり、
管弦楽もどこか北欧的な哀愁を漂わせている。
第三楽章白鳥の渡りは、白鳥の鳴き声のテープに続き、
フルートが繰り返しながら一定の音型を奏し、
それは渡りの様子を想像させるものである。
やがて弦楽器も入り、優しさの満ちた音楽になる。
金管楽器も加わり、自然の雄大さを感じさせ、
それは盛り上がりをみせたあと、
鳥の鳴き声とともに静かに消えていく。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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リミンカ (suomesta)
2009-05-18 12:57:01
この曲を聴いた人は北の果ての寂しい雪景色を連想するのだろうか?・・・と勝手に思っていますが、ラウタヴァーラが鳥の声を録音に行ったのはバード・ウォッチングの名所として知られる以下のような場所です(鳥の声は聴こえませんが)。

http://www.youtube.com/watch?v=UMJn-3eVG3A
http://www.liminka.fi/sivu/fi/
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画像リンクありがとうございます (おおくぼっち)
2009-05-20 04:32:37
suomestaさんへ。
コメントと画像のリンク、参考になります。
音楽で聴くイメージとはだいぶ違っていて、おもしろいものです。
鳥の声を録音した場所と、ラウタヴァーラがこの音楽でイメージする世界は別なのでしょうが、音楽で聴く荒涼とした感じ雄大な感じとは少し違うので意外でした。
もちろん、冬の時期はまた違うのでしょうが、興味深いものです。
空の雲が北欧らしくていいですね。
ありがとうございます。
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