Mars&Jupiter

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フランツ・ベルワルドの交響曲第4番変ホ長調を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-08-20 05:56:09 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1796年生まれのベルワルドの作品である。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
交響曲第4番変ホ長調は1845年に完成した作品である。
初演は1878年作曲家のルードヴィーグ・ノルマンの指揮で、
ということだから生前には演奏されなかったということになる。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・リゾルートは、冒頭のトランペットの音に続き、
明るく流れるような感じの第一主題が奏され、メンデルスゾーン風である。
第二主題はシンコペーションが活かされた旋律である。
展開部でこれらの主題が展開されていくが、
部分的にはベルリオーズを想起させるところもある。
再現部に入り、両主題が登場し、コーダへと向かっていくが、
生き生きとした音楽は最後弦楽器のみで爽やかに終わる。

第二楽章アダージョは、牧歌風の旋律が弦楽合奏によって奏される。
これを管楽器が引き継いでいくが、この旋律は「田舎の結婚式」という
彼の鍵盤器楽曲の主題から使われているようだ。
もう一つの叙情的な旋律とあわせ、曲は進行していく。
最初の旋律はフランス的でもあり、美しい旋律である。
この旋律が再び現れて盛り上がりをみせて、
おだやかな旋律になったあと、曲は続けて第三楽章に入る。
第三楽章スケルツォ(アレグロ・モルテク)は、
軽快で生き生きとした舞踏風の旋律が奏される。
ドイツ的というよりはフランス的な感じのする音楽だ。
中間部は夢見るようにロマンティックな曲である。
冒頭の軽快なスケルツォ主題が再び現れ、最後颯爽と終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
軽快で生き生きとした旋律が金管楽器も加わって奏される。
弦楽器の速い動きとアンサンブルが特色で、
メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」を思わせるところもある。
金管楽器の弦楽器との絡み方は彼独特な感じも受ける。
最後はその金管楽器が加わり、華やかにそして堂々として終わる。
コメント
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