昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いた曲は、サン=サーンスの作品集。
「オデレッテ」作品162は彼の晩年の作品である。
85歳の時の作品ということだからすごい。
管楽器による室内楽的な作品を晩年になって
いくつか作曲しており、彼の作曲意欲は衰えていない。
ロマン派風の作品であり、しゃれた曲である。
オーボエ・ソナタ作品166、クラリネット・ソナタ作品167、
ファゴット・ソナタ作品168は、作品番号が続いている。
彼が亡くなる1921年に続けて作曲されている。
オーボエ・ソナタの第一楽章のアンダンティーノは穏やかな曲。
続く第二楽章は、オーボエの吹く田舎の風景を思わせる冒頭がいい。
中間部で曲調は変わるが、のどかさは変わらず、
終わりで冒頭の田舎風の音楽が再現されて終わる。
第三楽章のモルト・アレグロは軽快な感じで曲が進み、終わる。
クラリネット・ソナタも第一楽章アレグレットを聴いていると、
幸せそうな感じであるが、時代に取り残された
ロマン主義者の孤高の境地をみるような曲である。
第二楽章のアレグロ・アニマートは、軽快な感じで
クラリネットの流れるような旋律が印象に残る短い曲である。
第三楽章レントは二つの楽章とは対照的な暗いトーンの曲である。
第四楽章アレグロは軽快に始まり、盛り上がりをみせるが、
最後第一楽章の主題が再現されて静かに終わる。
ファゴット・ソナタの第一楽章アレグロ・モデラートでは、
流れるようなピアノ伴奏に乗りながら、
ファゴットが優しさのあふれた旋律を奏でる。
第二楽章アレグロ・スケルツォは軽快な短い曲。
第三楽章モルト・アダージョ-アレグロ・モデラートは、
ゆったりとした曲調の旋律から始まる。
ロマンティックな感じで、感傷的でもある。
最後は軽快な曲調に変わり、一気に盛り上がり終わる。
ロマンス変ニ長調作品37は1874年の作品らしい。
(人によっては1871年と書いているものある。
作品番号からすれば1874年のはずなのだが、
なぜ1871年と書いているのかは不明である。)
フルートとピアノによるロマンティックな美しい曲である。
ヴァイオリンと管弦楽による版もあるので、
聞き比べてみるといいが、どちらの版も魅力的だ。
タランティラ作品6は、フルートと
クラリネットとピアノのための軽快な曲。
22歳の1857年に作曲された初期の作品ではあるが、
華麗で、一度聴いたら忘れない印象に残る曲である。
三部形式で書かれ、彼の並々ならぬ才能を
この作品の中から感じ取ることができる。
このCDの中のオデレッテ、ロマンス変ニ長調、
タランティラを演奏しているフルート奏者は、
ウィリアム・ベネットであり、
このCDの中でもいい演奏を聴かせている。
ピアノ伴奏者はクリフォード・ベンソンで、
私も2・3回は実演を聴いたことがあり、
ラヴェルの作品をピアノで演奏したのが印象に残っている。
素晴らしい伴奏者であったにもかかわらず、
残念なことにクリフォード・ベンソンは、
昨年8月10日に脳腫瘍で60歳の若さで亡くなっている。
このことを知ったのは昨年末のことだが、
改めてその短い死を悼むとともに、冥福を祈りたい。
途中聴いた曲は、サン=サーンスの作品集。
「オデレッテ」作品162は彼の晩年の作品である。
85歳の時の作品ということだからすごい。
管楽器による室内楽的な作品を晩年になって
いくつか作曲しており、彼の作曲意欲は衰えていない。
ロマン派風の作品であり、しゃれた曲である。
オーボエ・ソナタ作品166、クラリネット・ソナタ作品167、
ファゴット・ソナタ作品168は、作品番号が続いている。
彼が亡くなる1921年に続けて作曲されている。
オーボエ・ソナタの第一楽章のアンダンティーノは穏やかな曲。
続く第二楽章は、オーボエの吹く田舎の風景を思わせる冒頭がいい。
中間部で曲調は変わるが、のどかさは変わらず、
終わりで冒頭の田舎風の音楽が再現されて終わる。
第三楽章のモルト・アレグロは軽快な感じで曲が進み、終わる。
クラリネット・ソナタも第一楽章アレグレットを聴いていると、
幸せそうな感じであるが、時代に取り残された
ロマン主義者の孤高の境地をみるような曲である。
第二楽章のアレグロ・アニマートは、軽快な感じで
クラリネットの流れるような旋律が印象に残る短い曲である。
第三楽章レントは二つの楽章とは対照的な暗いトーンの曲である。
第四楽章アレグロは軽快に始まり、盛り上がりをみせるが、
最後第一楽章の主題が再現されて静かに終わる。
ファゴット・ソナタの第一楽章アレグロ・モデラートでは、
流れるようなピアノ伴奏に乗りながら、
ファゴットが優しさのあふれた旋律を奏でる。
第二楽章アレグロ・スケルツォは軽快な短い曲。
第三楽章モルト・アダージョ-アレグロ・モデラートは、
ゆったりとした曲調の旋律から始まる。
ロマンティックな感じで、感傷的でもある。
最後は軽快な曲調に変わり、一気に盛り上がり終わる。
ロマンス変ニ長調作品37は1874年の作品らしい。
(人によっては1871年と書いているものある。
作品番号からすれば1874年のはずなのだが、
なぜ1871年と書いているのかは不明である。)
フルートとピアノによるロマンティックな美しい曲である。
ヴァイオリンと管弦楽による版もあるので、
聞き比べてみるといいが、どちらの版も魅力的だ。
タランティラ作品6は、フルートと
クラリネットとピアノのための軽快な曲。
22歳の1857年に作曲された初期の作品ではあるが、
華麗で、一度聴いたら忘れない印象に残る曲である。
三部形式で書かれ、彼の並々ならぬ才能を
この作品の中から感じ取ることができる。
このCDの中のオデレッテ、ロマンス変ニ長調、
タランティラを演奏しているフルート奏者は、
ウィリアム・ベネットであり、
このCDの中でもいい演奏を聴かせている。
ピアノ伴奏者はクリフォード・ベンソンで、
私も2・3回は実演を聴いたことがあり、
ラヴェルの作品をピアノで演奏したのが印象に残っている。
素晴らしい伴奏者であったにもかかわらず、
残念なことにクリフォード・ベンソンは、
昨年8月10日に脳腫瘍で60歳の若さで亡くなっている。
このことを知ったのは昨年末のことだが、
改めてその短い死を悼むとともに、冥福を祈りたい。