Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

強風の日、そしてアンドレ・ジョリヴェの7人の奏者のためのラプソディ

2008-04-19 09:43:19 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は強風と雨の日だったため、ウォーキングをお休みしました。
昨日聴いた曲は、アンドレ・ジョリヴェの曲。
1905年パリ生まれの彼は、ヴァレーズに師事した。
7人の奏者のためのラプソディは1957年に作曲された。
ヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ファゴット、
トランペット、トロンボーン、打楽器という7つの楽器で演奏される。
第一曲目からして原始的な感じを思わせる強烈な音楽で、
彼の音楽がエドガー・ヴァレーズの影響を
強く受けていることを納得させる音楽である。
それは打楽器のリズムや扱いに顕著に出ている。

第二曲はゆるやかなトランペットの主題で始まる。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」第二部の
冒頭の部分をも思わせる曲で、あやしさを醸し出している。
第三曲はヴァイオリンのピチカートに乗って始まる。
木管楽器が活躍し、そのあと様々な楽器が軽快な
とはいえどちらかというと無機的な音楽を作り出していく。
それにしてもじっくり聴いてみると不思議な音楽である。
ストラヴィンスキーの「兵士の物語」のような世界でもある。
録音はモノラルであるにもかかわらず、
その音楽のあやしい魅力にひかれてしまう。

そのあとに入っているデルフォイ組曲もすごい。
オンド・マルトノという楽器が活躍する作品だが、
器楽アンサンブルを作曲者自身が指揮するCDは、
原始的で色彩際立つ彼の音楽の魅力を感じることができる。
7曲目のフルートが活躍する音楽が美しい。
さすがジョリヴェといったところだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする