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Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

スヴィリドフ(スビリドフ)の「悲愴オラトリオ」を聴きながら二俣川から西谷駅まで歩く

2008-03-15 08:05:02 | 古典~現代音楽ロシア編
金星には台風の目のように刻一刻と変わる渦の目があるようだ。
そんな報告がニュースで出ていたからではないが、
昨日の春の嵐というか春雷は激しく長かった。
昨日二俣川から西谷駅まで歩く時には、
雨は激しくなかったが、風は強くなり始め、大変だった。
しかし、歩く途中に早咲きの桜を見ると、
確実に春は近づいているんだなあと感じもするのである。

昨日聴いたのは、オラトリオ「悲愴オラトリオ」である。
1915年生まれのゲオルギー・スヴィリドフは、
レニングラード音楽院で学び、
ショスタコーヴィッチに師事したようだ。
「悲愴オラトリオ」は1960年に作曲されたようで、
ソプラノとバスと合唱および管弦楽のための作品である。
コンドラシン指揮のCDには解説も歌詞もないので、
作曲の動機については知ることができない。

作品は7曲からなるが、第1曲が行進曲で始まり、
初めから威勢のいい、聴き手を元気づけるような作品だ。
師ショスタコーヴィッチからの影響が強く、
最後の終わり方もショスタコーヴィッチ風である。
とはいえ、全体を通して愛国心と理想に燃えた
社会主義的な作品なのだろうなということは分かる。
彼の生きた時代の中で、作曲家として生きるためには、
このような作品を書かざるを得なかった政治状況は分かる。
彼は1998年まで生きた作曲家のようだ。
ソ連が解体してからの彼の作品は、
作風に何か変化はあったのだろうか。
そんなことが気になるような作曲家ではある。

なお、前回とりあげた声楽曲・合唱曲イタリア・スペイン・ポルトガル編
に関するCD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/vocal-music-cd-shoukai.html

を参考にしていただければ幸いです。