
とりわけ原爆を投下した当事国アメリカは、公式には原爆によって終戦をやめることができたという姿勢を崩していな。つまり必要であったということから、要職にあるものは広島をほとんど訪れていない。3年ほど前に、アメリカ大使が初めて8月6日に音ず得ている程度である。
アメリカ以外にもイギリスやフランスなど、核保有国が献花したことはパフォーマンスであっても評価したい。少なくとも、「核兵器のない世界」実現への言葉ば出てきている。G7外相たちへ当初に盛り込まれていなかった、予定外の平和記念公園訪問である。
前日に元ウルグアイの大統領のホセ・ムヒカ氏も平和記念公園を訪れている。自書の出版記念で来日したが、ムヒカ氏の強い希望で広島訪問が実現した。ムヒカ氏は見学後、「倫理がない科学は、考えられないような悪の道具になる。歴史は、人間が同じ石でつまずく唯一の動物と教えている。私たちはそれを学んだだろうか」などと記帳。館内を案内した志賀賢治館長に「科学者が悲惨な結果を招くと知りながら原爆が落とされ、心が痛みます」と述べた。
公費で成り行きで献花することになった。G7のお歴々とは雲泥の差である。
アメリカは決して謝罪はしていない。沈鬱なお歴々の表情を殆どの報道が省いている。オバマは就任早々の年前に、唯一の核兵器使用国家として反省し、脱核兵器をするとか言っていた。これでオバマはノーベル平和賞を受賞した。お笑いであるが、ここにきて多少脱原発が姿を現した。
ケリーは戦争は最後の手段にするべきだとか述べ、各国外相も大きな影響を与えたようである。あえて言わせてもらうなら、こうした行為こそが、積極的平和主義に他ならない。強力な兵器を披歴して、抑止力が高まったということが平和につながらないことは歴史が証明している。日本はこうした形で平和を訴えることができる、軍隊を持たない世界唯一の国家であることを、安倍晋三は放棄しようとしているのである。