仲井間真沖縄県知事が、辺野古の埋め立ての承認を行った。5年以内の普天間基地の運行停止を図るとしている。これは政府案と異なるが、辺野古の埋め立ては環境基準に適合していると判断したと説明した。会見で目立ったのは、安倍政権に高い評価を繰り返ししていることである。
記者会見で「公約の撤回でないか」と突っ込まれて、形相を変えて反論している。辺野古は困難であるとは言っているが、埋め立ての承認は行っている。変な回答である。
普天間基地の撤廃と辺野古の埋め立ては同時進行していると、懸命に答えていた。地元の記者たちの質問は、かなり厳しいものが続いていたが、ほとんど居直りであると言える。安倍政権がいっぱい金を出してくれた以上、地域振興が担保されたと判断したのであろう。
ただ県民の反発は、知事が言葉で言いくるめても収まるものとは思えない。辺野古沖は貴重な自然の残るところである。古くからこの問題に取り組んでいる、辺野古通信 を応援したいものである。
新たにできる辺野古空港は、軍事港湾の様相も呈している。普天間はなくなるかもしれないが、軍事増強への道ともいえる。別の見方をすれば、拡張のできない普天間を放棄するともとれる。安倍政権の軍事増強の一端とみると解り易い、今回の知事の承認である。