
財務省が森友学園に国有地を8億円余も値引き売却した森友事件の本質は、安倍晋三の妻昭恵の前後を見ぬ煽てられた末の乱行にある。新たな小学校を開校を計画していた森友学園の籠池理事長が、安倍昭恵が総理の妻と知って行政に強いインパクトを与えるために、彼女を名誉校長に祀り上げたことに始まる。
安倍昭恵は、「主人から『いい土地だからまえに進めるように』と言う言葉を頂いています」と述べている。地方の木っ端役人ならこれだけで充分である。なんでも言いなりになる。世間知らずのお嬢様には全く理解できなかっただろう。籠池園長は、神風が吹いたとまで国会喚問で述べている。
安倍晋三は、「妻や私が関係していれば、総理大臣も国会議員も辞めるということだけははっきり申し上げておきたい」と、2017年2月17日に答えている。
慌てたのは中央の官僚から地方の木っ端役人である。時の首相の妻、安倍昭恵が名誉校長だったことから、財務省官僚はその名前を消すなどの改ざんの必要を感じ、その改ざんを命じられた近畿財務局の赤木俊夫さんは、改ざん後その犯罪性に苦しみ自ら命を絶った。
妻の赤木雅子さんは財務省が検察に任意提出した関連文書の開示を求め、3年余に渡る裁判の末、第1弾として4月4日、森友学園との土地取引に関する文書2255枚が開示された。しかし、多くの欠番があった。それぞれが、事件の大きな転機になる辺りばかりである。赤木雅子さんの弁護団は、誰がなぜ削除したのか財務省に2週間の期限で回答を求めている。
事件当時に廃棄したもので、欠落しているとのことである。これが説明なら、無責任極まりない。事件直後に廃棄したなら、その時解っていたはずである。腑に落ちない。通し番号が欠落しているものを検察に出した?隠しているのではないとのことであるが、それがどうしてわかるか?変なの。
そこには不都合な事実があるに決まっている。どこまで行っても腐った鯛は腐ったままである。
この事件で、実直な公務員赤木俊夫さんは罪の重さに耐えきれず自死し、忖度した官僚たち全員はご出世して、告発のあった財務省関係者38人全員を不起訴処分とした判事は、女性初の大阪地方検察庁検事正に就任し、札幌高等検察庁検事長に就任し、女性初の札幌高等検察庁検事長に就任と、異例の出世街道を驀進する。
