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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

延々と続くことになるロシアのウクライナ侵略戦争

2022-12-23 | プーチン

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日にウクライナ東部の前線を訪れた後、ワシントンへ向かった。深夜に鉄道でポーランドへ入り米空軍機に乗り、北大西洋条約機構(NATO)の偵察機とF-15戦闘機が護衛していたとのことである。極秘作戦のようであったが、ゼレンスキーの訪米は極めて大きな実を持っている。
イギリスは、第二次世界大戦の参戦要請にワシントンに向かったチャーチルが、ローズベルトと会談したことに重さねあわせ、大歓迎している。ことはその時ほど単純ではないが、バイデンに加えて議会開催中の議員たちの前で、ゼレンスキーが演説したことは大きい。
これでロシアの戦勝あるいは有利な停戦条件は、なくなったと言って良い。停戦条件さえ有利に導くことも困難になったといえる。唯一の可能性、プーチンの失脚を除いて。
ゼレンスキーは、「大統領としての自分にとって、『公正な和平』とは譲歩ではない。ウクライナが領土と主権の明け渡しをのむ形では和平へのいかなる道筋も見いだせない。」と述べている。見慣れた陸軍の緑色のシャツに作業ズボンにブーツを 履いて、英語の演説も芸人上がりのゼレンスキーの演出も効果があったといえる。
ゼレンスキーの移動一つを見ても、少なくとも米英熱の入れようを見るだけで、プーチンは怒り心頭である。
少なくともこれで、短期の停戦や和平はなくなった。 この戦争が不幸なのは、仲介者(国もしくは団体など)がいないことである。正義も道理も必要かも知れないが、戦禍が収まることは大きな意味を持つことになる。なぜ人権などの観点から、少なくとも停戦へと動くベクトルがどこからも出てこないことは不幸なことである。それでいながら、兵器をまるで散財するかのように見える。軍事産業の微笑む姿が浮かぶ。
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