そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

玉城デニー氏沖縄知事選挙圧勝、辺野古基地建設は見直すべきである

2018-10-01 | 辺野古

昨日行われた沖縄知事選挙は、翁長前知事の意思を継いで立候補した、玉城デニー氏が圧勝した。ほぼ40万票獲得し、前回自主投票した公明党を抱き込み、菅官房長官など要人を投入した、自民公明のなりふり構わない選挙は敗北した。投票前にデマが流れたが、ほぼすべてが玉城氏を誹謗中傷するものであった。隠し子がいる、大麻の常習者だ、小沢一郎の大邸宅疑惑など枚挙に暇がない。日本会議などの暗躍も、反日や売国などお決まりの言葉を並べたてて、玉城氏を攻撃している。政府推薦候補支持の企業の多くは、期日前投票を社員に強制して、投票前の経過の有利な報道を試みている。それも失敗したようである。
投票率は68%であったが、公明党支持者の27.0%、自民党支持者の24.0%、無党派層の71.4%が玉城氏に投票している。政権や企業の締め付けは、機能していなかったといえる。
政府が推薦した候補は、辺野古には全く触れずに対立の構図をなくそうと呼びかけた。辺野古新基地建設反対を明確に打ち出している、玉城デニーの挑んだ論戦を拒否した形である。政府ご推薦の候補は国から金が貰えるから、何でも受け入れようという魂胆か。
それにしても、玉城氏の当選は極めて冷い報道姿勢である。与党の敗北時のお決まり文句、「一地方の選挙について一喜一憂しない」という事なのであろうか、台風報道と逃亡犯の逮捕の影に隠れてしまった。今回の沖縄知事選挙は、国の在り方、とりわけ改憲をもくろむ現政権の可否をも問う選挙であるといえる。
安倍晋三は、これまで「民意」というものを汲むような姿勢が全くない。選挙にさえ勝てば何でもできるという、民意とは大きくかけ離れていようがいまいがお構いなしである。安倍晋三が、与党推薦候補に選挙不利と見たのか辺野古を封印させたことでも判るように、民意のある所は語らずも承知しているといえる。選挙結果を得て、正常な政権なら周辺諸国を徒に刺激するような巨大な基地建設を見直すべきであるが、安倍晋三にそんな裁量はない。
コメント (1)
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