そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

再生可能電力を抑止して原発を懸命に守る愚かな電力会社

2018-10-13 | 原発と再生可能エネルギー

九州電力は今日(13日)、太陽光発電の一部事業者を対象に、発電を一時的に停止するよう指示する出力制御を実施した。太陽光の発電量が増える日中に、電力供給量が需要を大きく上回ることで大規模停電が起こるのを回避するためで、実施は離島を除き全国で初のことで、国が定めたベースロード電源の原発優先ルールに沿ったものである。
つまり、再生可能エネルギー発電を抑制し原発は止めないという事である。ベースロード電源に、原発を位置付けている当然の結果と言える。つまり原発を優先して、再生可能エネルギー発電の開発を抑え込もうというのである。結果的に抑え込んでいるのではない。恣意的に抑え込んでいるのである。
折角日光量の多い九州で、多くの個人や法人が太陽光発電に投資し発電しているのに、国民の70%が反対する原発を優先するのである。九州電力地域は、電力需要需要が最も低下する今年5月の昼間には電力需要に対する太陽光発電の割合が81%%に達している。なのに原発稼働などしなければ良いのに。
事故が起きようが起きまいが処理しなければならない放射性廃棄物の処理場が存在しない原発にしがみつき離れられない、離れようとしない日本の電力会社は将来への展望もないのである。
北海道でたった一基の発電所が自身で壊れ、全道が何日も渡りブラックアウトした。巨大発電所に依存するシステムの危うさを露呈した。更には、全道に数う多くある水力発電所や火力発電所が老朽化して十分に稼働できなかったことも、この危うさにつながった。泊原発再稼働に向けて、強大な投資と維持管理に、北電に資金は回されたのである。
稼働していようがしていなかろうが、電力会社は原発に湯水のごとく資金を注ぎ込む。その犠牲になっているのが、再々可能エネルギーである。九州電力は、国民の声に背き再稼働させた原発の電力を守るため、再生可能エネルギーの発電を廃棄するのである。
こんな本末転倒のことが許されてはならない。
泥棒が、泥棒でない人に泥棒でないことを理由に、お前は泥棒だ!」と、言っていることに等しい。
電力会社は、本末転倒の論理を振り回し、未来を持たない原発にしがみつく姿を隠すために、滑稽な理屈を持ち出したのである。
コメント (3)
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