強制起訴されていた小沢一郎が、2審目でも無罪判決が出た。今回はかなり踏み込んだ内容になっている。上告はないだろう。強制自白と虚偽の証拠がいまだに使われていること自体が異常である。仮に有罪であっても、微罪である事件をいつまで引き延ばすのであろうかと思う。
現在、中国では指導者の交代が行われている。胡錦濤に400名もの手下を従えて、一人づつ写真を撮らせたのは小沢一郎である。
強引に天皇に次期国家主席になると思われていた、習近平副主席を合わせた小沢一郎である。一月以内の事前の打ち合わせルールを無視した、極めて強引な行為であった。
尖閣問題を唯一この国で解決あるいは終息へ持って行ける人物がいるとすれば、小沢一郎を置いていない。良い悪いはともかくとして、礼を重んじる中国の人たちである。付け加えるなら、先ごろご乱心された角栄の一人娘、田中真紀子氏も資格がある。
国会は、解散時期を巡ってチンタラゲームの間最中である。今選挙をすれば、民主党は惨敗する。輿石などは50議席を切るとまで、危機感を抱いている。選挙をできるだけ引き伸ばしたいのが、野田の本音だろう。衆参同時選挙を念頭に置いていると思われる。
民主党の敗北は、だれもが予測するところである。あれだけ嘘をつきまくっての政権応対であるから、当然ではあろう。
しかし、民主党が勝利する方法がないわけではない。小沢とその一派を民主党に呼び戻すのである。そして消費税の導入条件を一層現実的なものへとし、可能な限り引き延ばすのである。
そして「国民の生活が第一」のマニフェストをもう一度読み直し、官僚支配から脱して政治主導を時間をかけて実施するのである。TPP参入などもってのほかである。
こうすれば、離党者のほぼ全員が復党する。前原たち右翼の一部は離党するかもしれないが、圧倒的に復党者が上回る。小沢の復党が、唯一民主党が選挙に勝利する方策である。
何よりも中国との関係が一変する。マニフェスト通りアメリカとの対等に戻すことで、中国の態度は変わるであろう。
こう考えると、消費税を導入することの固執し、小沢一派を追い出した理由が薄らいでしまう。政権交代の原点も見えてくる。
民主党が選挙に勝利する唯一の方法は、無罪が確定するであろう前回選挙勝利の貢献者である小沢を復党させることである。野田にその裁量があればも話なノダ。