田中真紀子文科省大臣が、一旦不認可にした3大学について、何かよく判らない言い回しで認可した。これまで文科省の言われるように書類を積み上げてきた、申請側と支持をしていた文科省側は何の落ち度もなく、胸をなでおろしていることであろう。
真紀子さまの言われていることは当を得ている。当然であるが、このお方はお役人の手法を治させるための、忍耐力と知識がなかったのである。
これは、政権交代以降民主党が数限りなくやって、お役人の前に挫折したことと同じである。八ッ場ダムはどうなった。子ども手当は何処に行った。ガソリンの暫定税率はなくすのではなかったのか。高速道路の無料化はもう忘れたのか??民主党の主張は正しい。(かった)だから政権を取れたのである。
何よりも、お役人が制度上自由に使える我々の税金を掘り起こせば、埋蔵金がザックザック出てくるはずでなかったか。埋蔵金がなかったとは言わせない。震災復興金のように、わけのわからないものに、色んな理由を付けて税金はお役人の言いなりに使われている。
それを糾す(ただす)ための政権交代ではなかったのか。お役所の省益をなくし、政治主導の体制にするはずではかなったのか? そのために、大臣のほかに副大臣や政務官を複数置いて、政治主導を掲げていたのではないか?
台湾出身のお姐さんに事業仕訳をさせたのは、単なるパフォーマンスでしかなかった。実態も分からず、長年積み上げてきた役所のルールを、わずか一時間で切り捨てた。熱が冷めたころ、やっぱりやりようがなかったと、官僚の軍門に下る図式がこの3年余りで繰り返されてきた。
真紀子さまのご乱心、指摘は正論である。民主党政権がこれまでやってきたことの、縮図、象徴的出来事と言える。民主党内からも、彼女の行動に恥ずかしくもなく異論が出るようでは、民主党はもう終わりである。