そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

この国の報道はおかしくないか

2009-10-27 | 政治と金

091027昨日(26日)の昼からのテレ部報道は異常であった。民放各社が特別番組を組み、昼のワイドショウ番組を軒並みの拡大していた。酒井法子の裁判に向けての拡大番組である。

全く同じ時間に、この国の行方を左右する鳩山由紀夫総理が初めての所信演説をしていた。確かに従来の総理の所信表明演説は面白くもなく、総花的で意味が良く解らなった。所信表明をした直後に、自ら政権を投げ出した安倍ボンボンのような無責任極まりない首相もいた。官僚から手渡された、各省から手渡された短冊をまんべんなく取り上げ、無難に触れるだけの内容のものを読み上げるだけで意味合いも薄かった。

しかし、一国の首相がしかも政権交代が起きて、国民に最も大きな意味を持つ所信表明演説である。それを、NHKを除く各社が、一介の女性タレントのスキャンダル事件の裁判を、枠を拡大091026してまで報道するのである。少し前に裸になったタレントの報道を何をさておいて報道したこともあった。この国の報道は異常ではないか?

この流れは翌日のワイドショウまで続き、同様に酒井法子の報道を真っ先にとり上げている。スポーツ紙も同様に、各紙一面で取り上げている。スポーツ紙は芸能紙でもあるから仕方ないにしても、テレビ報道は異常である。報道が何を産みだすかではなく、視聴率が取れることをやりたいのである。国民の質の低下はこうしたところから、醸成されるのである。

今回の、鳩山首相の所信演説は52分にもわたる長いものであった。内容は冗長なきらいはあるものの、自らの言葉と意志でまとめあげたのは、官僚からの決別を意味していると評価されて然るべきである。自らが「無血の平成維新」と呼んだように、子ども手当や地球温暖化や飼う廃絶やアイヌ問題それに自らの政治資金問題に触れたことは評価されるべきである。

数値目標は実行への足がかりなどは、これかこの内閣を評価すればいいことである。その最も根拠になることを、テレビは国民の目から外したのである。それにしてもこの国の報道の質的劣化は目を覆いたくなる。

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