田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

レディ・プレイヤー1(Ready Player One)

2018年06月07日 16時48分25秒 | 日記

レディ・プレイヤー1(ソング・アルバム)

スティーブン・スピルバーグ監督が、アーネスト・クラインによる小説「ゲームウォーズ」を映画化したSFアクション。貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳の孤独な青年ウェイドもそれに参加していた。そしてある時、謎めいた美女アルテミスと出会ったウェイドは、1つ目の謎を解き明かすことに成功。一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社の魔の手が迫り……。作中のゲーム世界には、アメリカはもとより日本のアニメやゲームに由来するキャラクターやアイテムなどが多数登場する。(映画.comより)

 

 

 今現在、監督がスピルバーグだと聞いてそれだけで映画館に足を運ぶ若者がどれだけいるでしょうか。日本の若者にはすでに「レジェンド」かも。ともかく、最近は「ペンタゴン・ペーパーズ」とか、一時のことを思えば名前を聞くようになりましたが、以前のような勢いはないように思いますね。いや、年齢を重ねているんだから仕事をセーブするのは当たり前なんですが。

ともかく、最先端のVR世界は見応えがあります。世界は貧富の差がありすぎて、若者に希望なんてありません。他の人格になりきりVR世界に逃避するばかりです。自分じゃないカッコイイ人物になりきり、いろんなゲームにチャレンジ。目立ったもん勝ちです。そんななか、このVR世界の創始者ジェームズが亡くなり、彼のメッセージにより若者たちが謎解きを始める、というお話です。このジェームズがブロンド・長髪のマーク・ライランスなんです。あの「ブリッジ・オブ・スパイ」の!ウケますねぇ。私、もうちょっとで声が出そうでした(笑)。ここで笑いをこらえた人がどれほどいたのか、知りたいです。

でもね、正直に言わせてもらうと、画面こそ鮮やかでスゴかったですけど、お話は至って古風だったように思います。結局、若者たちも実在の”本人たち”を求めて会おうとするし(友人が「アバターが若い女性でも、本当は肥満したおじさんだったらどうするんだ!」と忠告しても聞く耳持たず)、実際会ってみると普通~~の女性だったり。でね、取って付けたような顔の傷があって、気にして人前に出るのをためらうってことになってて、紋切り型に主人公が「それがどうしたの?君の個性にまったく関係ない」とか言うんだけど、それがなんか白々しいんですよね。いやもちろん、正しい行為なんだけど、そんなの今どき当たり前だし、今そういう映画?って感じがして。

ひねくれててすみません。個人的には、「よくできた映画なんだけど、一昔前のお話」って印象でした。最近よく見るベン・メンデルソーンやサイモン・ペッグ(真面目な役)も出てました。ゲーム内に出てくるネタには古いものもあって、アメリカでは常識的に皆が知っているのかもしれないけれど、ジャック・ニコルソンの「シャイニング」が逐一描写されていたり、この作品はキューブリックが気に入ってなかったのは有名、とか、そこから謎解きって言われても、日本の若者がどこまで知ってるのかなぁ、と思うこともありました。もっとも、主人公たちのうちの一人も、シャイニング見てないって設定になってましたけど。日本からはガンダムが参戦!ゲームネタは私にはわかりませんが、知ってると楽しいと思います。他にもネタが古いなぁ、と思うことがちょこちょこありましたが、画がきれいなので楽しめると思います。

コメント
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