半透明記録

もやもや日記

お知らせ

『ツルバミ』YUKIDOKE vol.2 始めました /【詳しくはこちらからどうぞ!】→→*『ツルバミ』参加者募集のお知らせ(9/13) / *業務連絡用 掲示板をつくりました(9/21)→→ yukidoke_BBS/

『夏への扉』

2004年12月16日 | 読書日記ーSF
ロバート・A・ハインライン 福島正実訳(ハヤカワ文庫)


《あらすじ》

ぼくの飼っている猫のピートは、
冬になるときまって夏への扉を探
しはじめる。家にたくさんあるド
アのどれかが夏に通じていると信
じているのだ。1970年12月3日、
このぼくもまた夏への扉を探して
いた。最愛の恋人には裏切られ、
仕事は取りあげられ、生命から二
番めに大切な発明さえ騙しとられ
てしまったぼくの心は、12月の空
同様に凍てついていたのだ! そ
んなぼくの心を冷凍睡眠保険がと
らえたのだが・・巨匠の傑作長篇



《この一文》

” 扉に行きつくごとに、ピートはぼくの脚のあいだをかいくぐり、首をつき出して外を見ては、まだ外が冬であることを知ると、無造作にくるりとふりむいて、危うくぼくを転倒させそうになる。
  だが、ピートも、ぼくも、決して、つぎの扉こそ探し求める扉だという確信を、放擲することはなかった。    ”



はらはらしながら読みました。
気楽に読める娯楽作でしょうか。
どんどんと話が進んでいくので爽快です。
この人の作品は他にも面白そうなのがたくさんあるので、
まだまだ楽しめそうです。
次は『メトセラの子ら』を読みたいです。