半透明記録

もやもや日記

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ワンピースを作ってみた

2004年12月07日 | 手作り日記
近所に大きな生地屋さんがあるので、週2回は通っている。
今ちょうど大創業祭で大安売りをしているせいもあり、
ついつい日参してしまう。
5階(何と5階建の立派なお店)の売り場で210円/1mという
驚きの価格のバラ柄が目を引く布を買ってきた。
早速ワンピースを作ってみる。
派手な柄なのでシンプルな形が良いだろうと、一息に作ってしまった。
出来上がって試しに着てみる。
「す、素敵。でもちょっとこれって・・・いやいや!」
と、それを見た同居人のK氏が「何かエプロンみたい」。
うおぉ、回避したと思った矢先に呪いを受けてしまう・・・。
茶色の地にピンクと黄色のバラ柄。
ちょっと派手だったろうか。でも何となくメキシコな感じ(意味はないけど)。
そして季節は冬。
季節外れのものを作れてしまうのも、手作りの醍醐味である。
壁に掛けて飾ってみた。
「うーむ、部屋が華やぐなぁ・・・」
そうやってどうにか満足する私をよそに、その布はまだ生地屋さんの5階で
盛大に売れ残っているのだった。

『バラバ』

2004年12月07日 | 読書日記ーラーゲルクヴィスト
ラーゲルクヴィスト作 尾崎義訳(岩波文庫)

《あらすじ》

ゴルゴタの丘で十字架にかけられたイエスをじっと見守る一人の男があった。
その名はバラバ。死刑の宣告を受けながらイエス処刑の身代わりに釈放された
極悪人。現代スウェーデン文学の巨匠ラーゲルクヴィスト(1891-1974)は、人も
神をも信じない魂の遍歴を通して、キリストによる救い、信仰と迷いの意味を
つきとめようとする。


《この一文》

” --これは不運な人間なんだ、と彼はいった。そしてわれわれにはこの男を裁く権利はない。われわれ自身欠点だらけであるが、それでもなお主がわれわれを憐れみ給うたことは、それはわれわれの手柄ではないのだ。神をもっていないからといってその人間を裁く権利は、われわれにはない。    ”



大変に興味深いテーマです。
私も信仰らしいものは持たずに生きているので、とても考えさせられます。
文章はさっぱりとして簡潔でありながら人を惹き付ける表現力があり、かなり私の好みにかないました。
同じ人の『巫女』もまた迫力ある作品で、邦訳されている残りの作品もはやく読んでみなければなりません。この人の魅力は、何回読んでもその度に新しい発見があるというところでしょうか。いつも違うところに感動させられます。驚くべき表現力です。
スウェーデン文学、『長靴下のピッピ』くらいしか読んだことがありませんでしたが(それすら最近ようやくスウェーデンであることを知る)、もっと知りたいところです。