啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「歴史散歩」

2020-06-02 17:55:35 | その他
 群馬県、甘楽町小幡という所に、風情ある美しい町並みがある。ここは何と、あの戦国時代の大スター、織田信長の次男、信雄(のぶかつ)が築いた2万石の城下町。白壁の武家屋敷や庭園、喰い違い郭、大手門礎石、養蚕農家群の町並み、武家屋敷の中を流れる雄川堰・・この水は陣屋内の家臣の屋敷に配水するための用水路。耳に心地よいせせらぎが、より一層町の風情を引き立てる。そしてメインは、国指定名勝となっている「楽山園」。
 楽山園・・「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」。論語の一説が名の由来とか。番所でチケットを求め中門を入ると、拾九間長屋。使用人たちが暮らしていたスペース、井戸、作事小屋・・目を奪われたのは、京都の庭園を彷彿させる美しい庭園。見学途中、学芸員と思しき方にお声がけしたら、親切にも、庭園の鑑賞スポットを教えていただいた。そして気付いた茶屋。現在は、梅の茶屋と腰掛け茶屋の2つ。実際は他にも2つあったようだ。作庭者を尋ねたが、それは不明だが、京都から庭師を呼び寄せたのではないか、とおっしゃっていた。何かの資料で読んだ記憶によれば、信雄は若い頃から能を好み、茶人として名高い、織田有楽斉から手ほどきを受けていたようだ。織田有楽斉といえば、利休十哲の一人。織田というブランドで、優秀な技術者をたくさん呼び寄せたのではないか。
 美しい楽山園。是非来訪をお勧めしたい。訪れた昨日は曇天で、貸切状態。凌雲亭で庭園と若葉の美しい山々をのぞみながら、干菓子とお薄を一服。気の合う、遠慮のない仲間と楽しい時間。
 小幡、是非桜の季節に。武者行列も見どころです。

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2 コメント

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Unknown (ミッチー)
2020-06-02 20:40:56
楽山園、私達の為に開園したかの様に綺麗に整地されていましたね。池の鯉が跳ねて歓迎 泉水のハスの花満開に咲き誇り、静寂の中抹茶いただきながら時間を忘れるほど贅沢な一日をすごさせたてもらいました。運転お疲れ様でした。ありがとう💕
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Unknown (hidy)
2020-06-03 15:20:41
県内に唯一存在する大名庭園ということで、雅な感じがしますよね。ただ、1つ心残りは四方竹。触っていいですよ、と言われていたのに、ホタルの話をしていて、竹の事は全く忘れていました。今度は、笛持っていこうかな?
 コンニャクパークの袋詰め、忘れられない想い出になりそう・・・ふふっ。
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