啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「春なんだねぇ~」

2018-04-16 11:02:13 | 庭の花木
「イカリソウ」  メギ科
 春の味覚と言えば、山菜。口に含むと少しほろ苦く、又この苦味こそが春を感じさせてくれる。昔は、あぜ道に生えていた”のびる”を酢味噌和え。子供には少し辛いが、春にしか食卓にのぼらない食材。
 今、当家でとれている山菜と言えば、うど、こしあぶら。非常にシンプルな調理だけれど、まずは酢味噌和え、葉は炒め物、そとの皮はきんぴらにと、うどは捨てるところがない。そして、こしあぶらは、貴重品。山菜の女王。”庭に、こしあぶらがあるの?うらやましい。”といわれる程。確かに、スーパーではあまり見かけないかもしれない。私の一押しは、てんぷら。絶品です。義弟から、タラの芽も届けられた。これも美味。
 イカリソウは漢字で錨草。花の形が独特で、その姿が、船の錨に似ていることからの命名。葉も面白い。1本の茎から、枝が3つに分かれ、さらに、その1つの枝から葉が3枚出ている。別名、三枝九葉草とも呼ばれるとのこと。当家の個体は、花が薄紫色なのだが、北陸や日本海側では、ほとんど透明感のある白色が主流とのこと。また、冬でも茎や葉が枯れずに残るので、トキワイカリソウ(常盤錨草)と呼ぶことが書物に書かれていた。

植物園のトキワイカリソウ。少し、ピントが合いませんでした。