啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

尾瀬「笠ヶ岳」(2058M)

2012-08-10 08:59:57 | 登山

1週間、山を歩いていないと落ち着かない。が、暑い!!誕生日はもう喜んでいられないが、誕生日のお祝いにカミさんからいただいた“2本ステッキ”を試したいと言うこともあり尾瀬の笠ヶ岳を歩いた。両手にステッキをついて山を歩く人をよく見る。高齢者登山だけでなく、若い人もいる。南アルプスに同行してくれた友人O氏もダブルデッキ派。「いいよ」という。“少しでも登りが楽になるなら・・”と思い、誕生日のプレゼントに選んだ。結果は・・・・登りが軽快になったと言うとこまで実感できないが、ザックへの収納の煩わしさを除けば快適!!

「笠ヶ岳」(2058M)は至仏山の南側にある小さいが端正な三角形をした山。目立つ存在ではないのかもしれない。静かな歩きができるのが魅力。昨日も、鳩待ち峠からオヤマ沢田代の分岐点を過ぎると殆どひと気は無く、山頂を約40分間1人で独占。オヤマ沢ー山頂往復の間で会った人は計7人。至仏山の賑わいから見るとウソのようだった。
▽行程は鳩待ち峠→オヤマ沢田代分岐→悪沢岳→小笠→笠ヶ岳の往復(休憩を含め6時間)
この山は2回目だが「道がドロドロで跡の靴の手入れが大変」「高山植物が豊富だった」と言うイメージが残っている。日照りと猛暑は尾瀬でも同じなのだろうか?登山道は所々ぬかるんでいるものの、ドロ田状態ではなかった。

植物は意外と少ない?夏から秋への移行期なのだろうか。アキノキリンソウが咲き始め、オヤマノリンドウの蕾も膨らみを増している。小笠(1960M)ナンメンの小湿原ではトキソウに出会った。期待した笠ヶ南面の草原ではアザミやツリガネニンジン、ハクサンフウロなどに混じりニッコウキスゲが残っていた。遠景の燧ケ岳など背景に美しい。

南面の草原を抜け、湯の小屋温泉方面への分岐点を右に分けると岩が多くなり、山頂に向けた急登となる。距離が短いので一気に山頂を目指す。高い山の上部は雲に覆われているが、一応360度の大展望。心地良い風に吹かれながら、おにぎり1個とカップヌードル、コーヒー付きで早めの昼食をとった。

帰路にシブツアサツキの写真が欲しく、小至仏近くまで寄り道したが、花の様子が全く変わっていたのには驚いた。オゼソウやハクサンコザクラ、ハクサンイチゲなどオヤマ沢田代の辺りではほとんど姿を消していた。

コメント
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