啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ルイヨウボタン」と「ヤマブキソウ」

2012-05-21 09:34:58 | 山野草

金環日食に大騒ぎ。当家は今ひとつ退いた立場で“観察用具”も用意しなかったのでリングを見ることはできなかったが、何となく気にかかった。もうひとつ気にかかっていたのが、鳴神山で撮った可愛らしい植物の写真。帰省などで掲載のタイミングが遅れていた。

「ルイヨウボタン」はメギ科ルイヨウボタン属の多年草。鳴神山の裏の肩からコツナギ橋に下る沢沿いのやや日陰の樹林で見かけた。“ちょっと変わった野草”で写真を撮るのは初めてだっただけに嬉しかった。草丈は40-70センチで、緑の地味な花をつけており目立たない存在。葉の形状がボタンに似ているので(類葉)この名がついているようだ。

花茎の先に着く6枚の花びらのように見える部分はガク片。ちょっと判りにくいが、ガク片の基部に小さな6枚の花弁が付き、オシベも6本。メシベは中央についている。

「ヤマブキソウ」ケシ科ヤマブキソウ属の多年草。多様な植生を楽しみながら登山道を下ってくると、踏まれやすい場所に3本の枝で囲われたヤマブキソウ。未だ蕾のままで優しい誰かが、踏まれないように気遣いしたのだろう。県東部の山で見るのは初めて。沢沿いの登山道脇を鮮やかな黄色い花が明るくしていた。