啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「烏帽子岳」と「ヤマブキソウ」

2012-05-01 08:52:19 | 低山歩き

隣保班のドブ掃除、夏野菜の植え込みなど雑務の消化が“心地良い”GWの前半戦だが、友人H氏と西上州の烏帽子岳に。この山、10年ほど前の山歩きを始めた「アカヤシオツツジ」の見頃の頃に同じHさんに誘われ登った。急なザレ場の登りで、体重を持て余し気味の身で、苦しかったことしか覚えていない。

「烏帽子岳」(1182メートル)は西上州の山々の中で人気のある山。先日掲載した「天狗岩」からの「マル」(1220M)経由の尾根歩き、烏帽子ー天狗岩の往復、近くの「三つ岩岳」を併せて登るなどのコースが人気のようだ。私達はノンビリ登山。「老いた体に運動は必要だが、過度の負荷は逆効果」というのが言い訳と言うかその理由。花を愛で、写真を撮りながら歩く。

コチャルメルソウ、シロバナエンレイソウ、ミヤマキケマン、ヤマエンゴサクなど山の花が咲き始めている。ただ、今日の最大の目的だった「ヒトツバナ(アカヤシオツツジの地元の呼び名)」は咲いている気配が全く無い。シボッ沢沿いの細い登山道は最初から急登。烏帽子への直登と「マル」経由の分岐点で直登を選ぶ。思い出した“ザレ場の急な登り”を・・。岩やロープに頼りながら山頂に着いた(10:00)。雲に囲まれ展望はゼロ。ただ、アカヤシオツツジが咲き始めており、フンワリ柔らかなピンクに癒される。例年ならもうとっくに花のシーズンは終わっている。今年の山は寒かったのだろう。

山頂には天狗岩からの2人がいたがすぐに降りて行き、5分ほど独占状態。コーヒーの準備を始める頃には7人に増える。全員がノンビリするにはこれ以上無理だが、ロープ場の取り付き辺り、山の中から賑やかな人の声。味噌汁付きフルコースの食事を早めに済まし、今度はマル経由で降りた。途中、最大9人のグループをはじめ、多くの人とすれ違う。山頂は満員で、座る場所も無かっただろう・・・。

「ヤマブキソウ」(ケシ科の多年草)を見つけた。沢沿いに登り始めて15分ほどの場所。黄色の花が目に付いた。未だ完全に成長しておらず数%の不安があるが、ヤマブキソウだと思う。花の色や形がヤマブキに似ており名がついている。ヤマブキはバラ科で、ヤマブキソウはケシ科。花びらはヤマブキソウが4枚、ヤマブキは5枚と異なる。草と木だから比べて間違うことは無いが・・。鮮やかな黄色の花びらがユッタリとしているのが良い。

コメント
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