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「東京島酒」本土・海外へ

2024年06月11日 12時38分00秒 | 地域
  東京・伊豆諸島で造られる「東京島酒」の知名度向上に、各島の蔵元が力を入れている。
  焼酎として18年ぶりの地理的表示(GI)指定を機に、新たな販売戦略を模索。 販路
  を本土や海外にも広げようと奮闘している。 輸送費が重くのしかかる離島特有の事情
  を踏まえて東京都が補助に乗り出すなど、ブランド化に向けた官民一体の取り組みが続く。

  東京の中心部から約150㌔離れた新島。 島唯一の蒸留所「宮原」では大型のタンク
   がずらりと並び、こうじの甘い香りが漂う。 代表の“宮原さん”は「国税庁によるGI
   指定を「東京に島なんてあるのかと言われることも多かった。 東京島酒を、どの飲
   食店にも普通に置かれるブランドに育てたい」と歓迎する。
 伊豆諸島で焼酎造りが始まったのは約170
 年前。芋や麦をベースに、島では貴重なコメ
 の代わりに麦こうじを使い、香ばしさやスッ
 キリした飲み口が特徴とされている。以前は
 伊豆諸島の中で大半が消費されていたが、物
 流の発達で多様な酒が出回るように。伊豆諸
 島で最多の6軒の蔵元があった八丈島では、
                     2軒が廃業に追い込まれた。
  「外に売り出さないと先はない」。 20年前に本土からUターンして実家の蔵元「八
   丈興発」を継いだ“小宮山さん”は当時抱いた危機感をそう語る。 島ごとにバラバラ
   だった焼酎の総称を「東京島酒」に統一し、島外での販売に力を入れたが知名度の低
   さが壁に。 さらに新型コロナウイルス過での需要の落ち込むが追い打ちをかけた。
  各島の蔵元がリモートで東京島酒の今後について意見を交わす中、打開策として浮上し
   たのが、ブランド化につながるGIへの指定だった。
  酒類のGI指定を担う国税庁は、輸出促進を目的に2015年に制度を大きく改正。
   指定基準が明確になり、新潟や三重の日本酒、山形や長野のワインなどの指定が各
   地で相次いでいた。
  「大事なのは島同士一体となった統一感」(宮原さん)と、原料や製法も細かく規定。 
   固有の歴史や風土に根差す酒であることをPRした結果、今年3月、焼酎では05
   年12月の「薩摩」(鹿児島)以来の指定が実現した。
  島では製造が難しい酒瓶の確保や輸送費の問題など、離島特有のハンディは行政がカ
   バーする。 東京都は、生鮮品に限っていた輸送費の補助制度を加工品にも拡大。
   23年度からは全額負担に変更した。 都の担当者は「良い品を多くの人に知って
   もらい、地域活性化の一助になれば」と話す。
   八丈興発では海外展開を視野に、台湾やフランス向けに輸出を始めた。 小宮山さ
   んは「世界の中の焼酎の認知度はまだまだ。 GI指定を契機に販路を広げる種ま
   きをしたい」と意気込んでいるそうです。

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