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本当の寿命は「平均」より長い?

2022年10月15日 12時47分00秒 | 世間
  日本人の平均寿命は2020年に女性87.74歳、男性81.64歳。だといわれている。
  人生100年時代が近づいていることを実感させるが、実は、もっと「本当の寿命」に近い
  可能性がある数字があるらしい‥‥。

  ある政府資料を読んでいたとき、見慣れない言葉を見つけた。 「死亡年齢最頻値」。
  よく話題になる平均寿命を示す厚生労働省のデータ「簡易生命表」の中で、最も死亡者数が
   多い年齢だという。 その数字は女性92歳、男性88歳。 新型コロナウイルス禍で始
   まった後も日本人の平均寿命は延びているが、その平均寿命より4~6年も長い。
  興味が湧き、詳しい人に尋ねてみた。 三井住友トラスト・資産の未来研究所所長の”丸岡
   さん”は「平均寿命は名前の通り平均値。 一方、死亡年齢最頻値はどこに死者数の『山』
   があるかを考える。 生涯にわたる資金計画を考えるとき、最頻値を使う例が増えている」
   と教えてくれた。 平均寿命は「若くして亡くなる人」の影響を一定程度受けるのに対し
   最頻値は本当の寿命に近い数字となる可能性があるからだという。
  ほかにも平均寿命より長生きする例を示す数字は多い。  ファイナンシャルプランナーの
   "和泉さん"は「老後資金に関するセミナーではよく『60~65歳の平均寿命』や『90
   歳時の生存割合』を説明するが、驚く受講者が多い」。
  平均寿命は「ある年齢の生存者について、この年齢以降に生きる年数の平均」だ。 0歳に
   おける平均余命が平均寿命になる。 簡易生命表で60~65歳の平均余命を調べると、
   女性24~29年、男性20~24年。 亡くなる年齢は平均寿命より後になる。 90
   歳で生きている人の割合は女性が52.5%、男性も28.4%だそうだ。
 これらの数字を考え
 合わせると、平均寿
 命より長く生きるこ
 とはそれほど珍しい
 ことではないと言え
 る。喜ばしいことだ
 が、想定よりも長生
 きすると、老後資金
 の点では思わぬ誤算
 も生じる。

  例えば、平均寿命と死亡年齢最頻値の4~6年の差が、介護費用などでは多大な影響を及ぼ
   す場合がある。 生命保険文化センターの2021年度調査によると、介護費用の月額平
   均は8.3万円。 この費用が4年長くかかれば単純計算で約400万円。 6年なら約
   600万円になる。 介護費用は個人差が大きいのであくまでも試算だが、無視はできな
   い金額です。 丸岡さんは「老後資金を計画するとき、まず想定寿命は平均寿命より長く
   見積もる。 次に、できれば健康寿命も意識して『何歳まで、どんな状態でいきるか』も
   考えたい」と話している。
  健康寿命は活動に制約なく日常を送ることができる期間と考えられる。 厚労省によると、   
   最新の19年で女性75.38歳、男性72.68歳と着実に延びてはいるが、70代
   以降は介護などを必要とする人が増えることもうかがえる。 

  長生きで膨らむ費用は他にも考えられる。 例えば、生活に欠かせない家電や住宅設備に
   関わるお金です。 「給湯器、冷蔵庫、エアコンなどごく普通に暮らすために欠かせな
   い品も、長生きすれば故障し、修理や買い替えを迫られる回数が増える」(和泉さん)
   住宅そのものも雨漏り対策などの修繕費用が年々積み上がる。 本格的なインフレが
   今後訪れれば費用がさらにかさむ懸念もある。
   対策は現時点の年齢によって異なる。 20代から40代前半までは転職などを含めて
   働き方の選択肢が比較的多く、キャリアプランを練りつつ堅実に貯蓄するのが1つの方
   法。 40代後半以降はキャリアの選択肢が通常狭まり、資産運用の重要性が高まる。
   もちろん、より若い年代から積立投資などで運用経験を積んでもいい。

  和泉さんは「本当の意味で自分のためにお金を使える年齢にも上限がある。 貯蓄して残
   すお金と、しっかり使うお金のバランスを取ることが本当は大切」とも教えてくれた。
   確かに、不安からお金をためることばかり考えていては気が休まらない。
  老後も前向きに楽しくお金を使う姿を想像しながら準備することが、効果的な長生き対策
   なのかしれませんね。  わかっちゃいるけどなかなかできないのが多いようだ。
   人のことは言えません‥私自身がそうでしたから、今になって。四苦八苦しています