農業じゆう人

     健康を第一に無農薬で
          安心・安全・新鮮な野菜作りに励んでいます!

岸田政権1年経過

2022年10月07日 14時53分28秒 | 世間
  「余はこの類の事に不賛成にてその催もなさざりしが」。 ”原敬”が残した膨大な日記に
   こんな記述がある。 日付は1919年9月29日。 この日首相に就いて1年を迎えた。
  「記念の祝宴を開いてはどうか」と勧める意見があったらしい。 「不賛成」の理由は書
   いていない。
  コメをはじめとする物価高騰が庶民の生活を直撃していた。 さらに第1次世界大戦の戦
   後処理やシベリア出兵、と外交面でも気が抜けない。 スペイン風邪が猛威を振るい、
   本人も感染したとされる。 性格的なことだけでなく、「それどころではない」という
   思いもあったのだろうか。 記述はすぐに目先の政局に移っている。

  国民の声を記す「岸田ノート」なるものに、自身の心境まで書きとめているかは知る由も
   ない。 ただ来し方を振り返り、決して晴れやかな気分ではないだろうと推察する。
   先日4日で就任1年を迎えた。 内憂外患、支持率低下。 3日の所信表明では、「厳
   しい声にも、真摯に、謙虚に、丁寧に向き合っていくことを誓う」と神妙だった。
  「平和宰相」と期待された原敬だったが社会保障政策への不満などから国民人気は高くな
   かった。 一方、政党政治の道を切り開いた手腕は歴史的に評価される。
  「『決めること』を厭わずに、批判と称賛を浴びてきた政治家」(清水唯一朗著「原敬」)
   この言葉、1世紀を経て国政を担う後輩の耳には、どう響くのだろうか‥‥。
  ●これまの政権とは全く違う進め方‥‥「身内の長老や派閥ではなく、国民の声を聞く」
   このことを何より優先して政策等を進めてほしいものだ。