高さ634㍍と日本一を誇る東京スカイツリー。 昇ったことはありますか。
地震の揺れに強い構造を持つことは知られたいますが、風にも強いことをご存知でしょうか?
2015年1月の北風吹きすさぶよく晴れたある日。 田舎に住む兄を寄席に誘うついでに
東京スカイツリーへも連れて行こうと思い下見のつもりで出かけたことがあった。
ところがその日は強風が吹いていてエレベーターは運休中、展望台へは上がれず確認はできず。
調べたら、その日の東京は最大瞬間風速が15.8㍍あったことがわかった。
気象庁によると、20㍍では転ぶ人も出るといい、確かに強い風ですといっている。
しかし台風でもっと強い風が吹いた昨年は、運休はなかったという。 なぜだ~・・?
東武タワースカイツリー社によると、営業を始めた12年度から14年度までは、台風や冬場
の強風の影響でエレベーターを運休させることがたびたびあって苦情が多くあったという、
(確かに多くあったと聞いたことがある。 年間で30日を上回る年もあったそうだ)
日本エレベーター協会などによると、高さ120㍍を超す建築物で、ロープの長さが60㍍を
超えるエレベーターについては、建築基準法などに基づき、ロープが一定以上に振られたら
停止することなどが定められているそうだ。 ただ、これは地震の揺れに対する基準で、風
を想定したものではないんだそうです。
しかし、スカイツリーのような高層タワーでは風によるロープの振れを考慮する必要がある。
風で塔体が揺れるのに伴ってエレベーターのロープが大きく振れれば、かごやその他の機器
が壊れたり変形したりする恐れがあるからだという。
スカイツリーの一般客用エレベーターには、地上
と天望デッキ(高さ350㍍)を結ぶものと、天望デ
ッキと天望回廊(高さ450㍍)を結ぶものがある。
風の影響をとりわけ強く受けるのは下のエレベー
ターだそうだ。 ロープが300㍍以上と長く、
塔体の揺れにあわせて振れが大きく共振現象が起
きやすそうです。
同社とメーカーの東芝エレベーター社は開業当初
から風に強い設計を採り入れたが、何しろ前例の
ない長さです。営業が始まってみると運休が頻発。
そこで15年度途中から、下のエレベーター4基
のうち3基の改修に順次、着手したそうです。
エレベーターは、ロープでつないだかごとつり合
い重りを滑車にかけて動かす仕組み。 改修では
下部の滑車に重りを追加してロープの張力を強め
振れを極力抑えることを目指したそうだ。 この
張力に耐えられるようロープをより強い素材に替
えて、上部の滑車もより硬いものにしたそうです。
改良後、風による運休はありません。 昨年も、台風の接近で鉄道が計画運休し、営業時間を
短縮した日はあったものの、他の台風の接近で最大瞬間風速が20㍍前後となっても動きま
した。 運休はしませんでした。
メーカーにとって安全確保のために止めるのは基本です。 そもそも塔の高さもロープの長さ
も下回る東京タワー(高さ333㍍)や福岡タワー(同234㍍)などでも、台風によるエレベータ
の運休はないそうです。
でも東武タワースカイツリー社は「運休すれば、特に遠方から来るお客様は大変残念に思われ
ます」と、事業者として「安全に動かしたい」という思いがあったそうです。
東芝エレベーター社は、過去に取り扱ったことがない長さだけあって「慎重に検討した」そう
です。 改修方法はシンプルな原理に基づきますが、開発には約2年を要したそうだ。
スカイツリーには年間500万人前後が訪れるそうだ。 中でも外国人来場者は年々増加。
昨年度上半期(4~9月)の抽出調査では、全体の来場者に占める割合が26%と過去最高を記録
したそうです。 20年に東京五輪を控えさらなる来場が期待されています。
風に強いスカイツリーは、これからも観光客を喜ばせてくれることでしょう・・ネ!
地震の揺れに強い構造を持つことは知られたいますが、風にも強いことをご存知でしょうか?
2015年1月の北風吹きすさぶよく晴れたある日。 田舎に住む兄を寄席に誘うついでに
東京スカイツリーへも連れて行こうと思い下見のつもりで出かけたことがあった。
ところがその日は強風が吹いていてエレベーターは運休中、展望台へは上がれず確認はできず。
調べたら、その日の東京は最大瞬間風速が15.8㍍あったことがわかった。
気象庁によると、20㍍では転ぶ人も出るといい、確かに強い風ですといっている。
しかし台風でもっと強い風が吹いた昨年は、運休はなかったという。 なぜだ~・・?
東武タワースカイツリー社によると、営業を始めた12年度から14年度までは、台風や冬場
の強風の影響でエレベーターを運休させることがたびたびあって苦情が多くあったという、
(確かに多くあったと聞いたことがある。 年間で30日を上回る年もあったそうだ)
日本エレベーター協会などによると、高さ120㍍を超す建築物で、ロープの長さが60㍍を
超えるエレベーターについては、建築基準法などに基づき、ロープが一定以上に振られたら
停止することなどが定められているそうだ。 ただ、これは地震の揺れに対する基準で、風
を想定したものではないんだそうです。
しかし、スカイツリーのような高層タワーでは風によるロープの振れを考慮する必要がある。
風で塔体が揺れるのに伴ってエレベーターのロープが大きく振れれば、かごやその他の機器
が壊れたり変形したりする恐れがあるからだという。
スカイツリーの一般客用エレベーターには、地上
と天望デッキ(高さ350㍍)を結ぶものと、天望デ
ッキと天望回廊(高さ450㍍)を結ぶものがある。
風の影響をとりわけ強く受けるのは下のエレベー
ターだそうだ。 ロープが300㍍以上と長く、
塔体の揺れにあわせて振れが大きく共振現象が起
きやすそうです。
同社とメーカーの東芝エレベーター社は開業当初
から風に強い設計を採り入れたが、何しろ前例の
ない長さです。営業が始まってみると運休が頻発。
そこで15年度途中から、下のエレベーター4基
のうち3基の改修に順次、着手したそうです。
エレベーターは、ロープでつないだかごとつり合
い重りを滑車にかけて動かす仕組み。 改修では
下部の滑車に重りを追加してロープの張力を強め
振れを極力抑えることを目指したそうだ。 この
張力に耐えられるようロープをより強い素材に替
えて、上部の滑車もより硬いものにしたそうです。
改良後、風による運休はありません。 昨年も、台風の接近で鉄道が計画運休し、営業時間を
短縮した日はあったものの、他の台風の接近で最大瞬間風速が20㍍前後となっても動きま
した。 運休はしませんでした。
メーカーにとって安全確保のために止めるのは基本です。 そもそも塔の高さもロープの長さ
も下回る東京タワー(高さ333㍍)や福岡タワー(同234㍍)などでも、台風によるエレベータ
の運休はないそうです。
でも東武タワースカイツリー社は「運休すれば、特に遠方から来るお客様は大変残念に思われ
ます」と、事業者として「安全に動かしたい」という思いがあったそうです。
東芝エレベーター社は、過去に取り扱ったことがない長さだけあって「慎重に検討した」そう
です。 改修方法はシンプルな原理に基づきますが、開発には約2年を要したそうだ。
スカイツリーには年間500万人前後が訪れるそうだ。 中でも外国人来場者は年々増加。
昨年度上半期(4~9月)の抽出調査では、全体の来場者に占める割合が26%と過去最高を記録
したそうです。 20年に東京五輪を控えさらなる来場が期待されています。
風に強いスカイツリーは、これからも観光客を喜ばせてくれることでしょう・・ネ!