喫煙などが原因で呼吸機能が低下するCOPD(慢性閉塞性肺疾患)。
症状が進むと日常生活に支障が出るだけでなく、死亡する危険もあると言われています。
適切な運動をしたり食事に気を配ったりすることで呼吸困難などの症状を抑えることができ、
患者だけでなく周囲を含めた取り組みが大切だという。
COPDは従来、慢性気管支炎や肺気腫といわれていた病気で「たばこ病」とも呼ばれる。
肺に空気を送る気管支などが腫れて狭くなったり、肺
のなかで酸素を取り込む働きをする肺胞が壊れるなど
して起こるという。 中高年の発症が多く、ちょっと
した運動でも息切れするようになったり、せきやたん
が長く続いたりする時には要注意だそうです。
病状が進行すると呼吸が苦しくなり、酸素吸入器を付
けるなどしないと日常生活が難しくなる。
7月に亡くなった落語家の“桂歌丸師匠”がこの病気で、鼻に酸素チューブをつけて高座に
上がった姿を覚えている人も多いと思います。 (私の義父もそうでした)
症状が急激に悪化する急性増悪を起こすと呼吸が困難になり、死亡する場合も少なくない。
急性増悪を起こした患者が1年後まで生きている割合は20~30%とされ、心筋梗塞よ
り低いという。 COPD患者の在宅診療に力を入れている‘いきいきクリニック(川崎市)’
の“武知院長”は「急性増悪を起こさないよう、病状が安定した慢性安定期を確立する
ことが大切。 適切な投薬に加え、呼吸法や筋力をつけるリハビリなどで病状はかなり
安定する」と説明している。
リハビリといっても、厳しい訓練が必要なわけではない。 イスに座ったままでできる
COPD患者向けの体操も考案されていて、重症患者の場合はイスに座って両足を上げ
下げするだけでも筋力の回復に役立つ。息苦しさを改善するための両腕のトレーニング
が苦しい時は、マスク型の人工呼吸器(NPPV)をつけて呼吸を助けながらやるのもよい。
日常生活のなかで適度な散歩をするなどADL(日常生活動作)のトレーニングも症状改
善に役立つ。
運動などのリハビリに加えて、食事の注意も大切だという。 重症患者になると呼吸する
ために1日約700㌔㌍と普通の人の10倍のエネルギーを使う。 このため栄養が不
足しがちで、体力や筋力が低下していっそう症状を悪化させやすい。 一方、食べ過ぎ
ると胃が膨らんで肺を圧迫するので、高たんぱくで高カロリーの食事が求められる。
日常生活のちょとした工夫も、病状悪化の予防になる。 COPD患者は呼吸機能が低下
しているので、かがむなどして胸が圧迫されると呼吸が苦しくなりやすい。
食事のときに前かがみにならないようテーブルを高めにしたり、肘をついて食べたりする
とラクになる。 冬に服を1枚多く着てリュックを背負っただけで、息苦しさを感じた
患者もいたそうです。
急性増悪が始まるときに見られる予兆にも注意が必要だという。 日常生活の動作の中で
いつもより息苦しそうにするなど、ふだんと違う呼吸苦が見られるが、患者自身が気づ
かないこともあるそうだ。 「患者自身だけでなく、周囲も気づくことで早期受診につ
ながる」と武知院長は同居する家族や介護担当者などの協力の大切さを強調している。
COPDは進行性の病気で、まだ根本的な治療薬はない。 病状を改善して動けるように
することや、急性増悪の予防のために患者自身が急な病状の変化に対処できるようにす
ることが大切だそうだ。 リハビリなど自己管理を続けることで「急性増悪による入院
や救急外来の受診が40%減る」(武知院長)という。
医療機関などによるCOPD患者のためのリハビリ指導も増えていて、
早めに診断を受けるようにして悪化しないように心がけましょう。
〔身近にいた患者を見ていた経験から・・遅れると後々大変厄介なことになります〕
国内のCOPD患者は約530万人と推定されているそうですが、実際に診断されて
治療を受けているのは約26万人にとどまっているそうです。
症状が出てもCOPDと気づかない患者も多く「風邪をこじらせた、くらいに思って
いる人も多いという」。 COPDになると狭心症や糖尿病などを併発しやすい
ので、変だな~と思えたら早期に受診することをお勧めします。
症状が進むと日常生活に支障が出るだけでなく、死亡する危険もあると言われています。
適切な運動をしたり食事に気を配ったりすることで呼吸困難などの症状を抑えることができ、
患者だけでなく周囲を含めた取り組みが大切だという。
COPDは従来、慢性気管支炎や肺気腫といわれていた病気で「たばこ病」とも呼ばれる。
肺に空気を送る気管支などが腫れて狭くなったり、肺
のなかで酸素を取り込む働きをする肺胞が壊れるなど
して起こるという。 中高年の発症が多く、ちょっと
した運動でも息切れするようになったり、せきやたん
が長く続いたりする時には要注意だそうです。
病状が進行すると呼吸が苦しくなり、酸素吸入器を付
けるなどしないと日常生活が難しくなる。
7月に亡くなった落語家の“桂歌丸師匠”がこの病気で、鼻に酸素チューブをつけて高座に
上がった姿を覚えている人も多いと思います。 (私の義父もそうでした)
症状が急激に悪化する急性増悪を起こすと呼吸が困難になり、死亡する場合も少なくない。
急性増悪を起こした患者が1年後まで生きている割合は20~30%とされ、心筋梗塞よ
り低いという。 COPD患者の在宅診療に力を入れている‘いきいきクリニック(川崎市)’
の“武知院長”は「急性増悪を起こさないよう、病状が安定した慢性安定期を確立する
ことが大切。 適切な投薬に加え、呼吸法や筋力をつけるリハビリなどで病状はかなり
安定する」と説明している。
リハビリといっても、厳しい訓練が必要なわけではない。 イスに座ったままでできる
COPD患者向けの体操も考案されていて、重症患者の場合はイスに座って両足を上げ
下げするだけでも筋力の回復に役立つ。息苦しさを改善するための両腕のトレーニング
が苦しい時は、マスク型の人工呼吸器(NPPV)をつけて呼吸を助けながらやるのもよい。
日常生活のなかで適度な散歩をするなどADL(日常生活動作)のトレーニングも症状改
善に役立つ。
運動などのリハビリに加えて、食事の注意も大切だという。 重症患者になると呼吸する
ために1日約700㌔㌍と普通の人の10倍のエネルギーを使う。 このため栄養が不
足しがちで、体力や筋力が低下していっそう症状を悪化させやすい。 一方、食べ過ぎ
ると胃が膨らんで肺を圧迫するので、高たんぱくで高カロリーの食事が求められる。
日常生活のちょとした工夫も、病状悪化の予防になる。 COPD患者は呼吸機能が低下
しているので、かがむなどして胸が圧迫されると呼吸が苦しくなりやすい。
食事のときに前かがみにならないようテーブルを高めにしたり、肘をついて食べたりする
とラクになる。 冬に服を1枚多く着てリュックを背負っただけで、息苦しさを感じた
患者もいたそうです。
急性増悪が始まるときに見られる予兆にも注意が必要だという。 日常生活の動作の中で
いつもより息苦しそうにするなど、ふだんと違う呼吸苦が見られるが、患者自身が気づ
かないこともあるそうだ。 「患者自身だけでなく、周囲も気づくことで早期受診につ
ながる」と武知院長は同居する家族や介護担当者などの協力の大切さを強調している。
COPDは進行性の病気で、まだ根本的な治療薬はない。 病状を改善して動けるように
することや、急性増悪の予防のために患者自身が急な病状の変化に対処できるようにす
ることが大切だそうだ。 リハビリなど自己管理を続けることで「急性増悪による入院
や救急外来の受診が40%減る」(武知院長)という。
医療機関などによるCOPD患者のためのリハビリ指導も増えていて、
早めに診断を受けるようにして悪化しないように心がけましょう。
〔身近にいた患者を見ていた経験から・・遅れると後々大変厄介なことになります〕
国内のCOPD患者は約530万人と推定されているそうですが、実際に診断されて
治療を受けているのは約26万人にとどまっているそうです。
症状が出てもCOPDと気づかない患者も多く「風邪をこじらせた、くらいに思って
いる人も多いという」。 COPDになると狭心症や糖尿病などを併発しやすい
ので、変だな~と思えたら早期に受診することをお勧めします。