農業じゆう人

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油の摂取 偏りは禁物です

2015年01月18日 15時38分55秒 | 
 “この油は病気予防に役立つ?”“あの油は病気のリスクがある?”そんな話よく聞きませんか?
  (現代は、健康に気遣う人が多くなって「食用油や脂肪分と健康」に関して注目されている影響かも)
 ただ、その効用やリスクに関係しているのが「脂肪酸」だということを理解している人は少ない?
 
  油や脂肪はエネルギーの源だが、摂りすぎると肥満や病気につながる!というイメージが強い
  そんなこともあってか、若い女性などでは控えることが多いそうです。 私も控えています
  しかし、エネルギー源のほかに★細胞膜の成分になったり
                     ★炎症などを制御する生理活性物質を作ったり など
           重要な役割を持っているので、一定量の摂取が必要だと、いわれています
           〔厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、脂質全体の上限が
             30歳以上は従来のエネルギー比25%から30%へ引き上げられています〕


               脂質の種類と多く含む主な食品や油の一覧表          
         

     油や脂肪の役割は脂肪酸と呼ばれる成分によって異なってくるそうです
     表のように、脂肪酸は科学的な構造から「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に大別されている
     「不飽和脂肪酸」はさらに、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸にわかれる
     このうち飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸は、人間や動物が体内で作ることができる
      肉食や乳製品に含まれる動物性の脂肪が多く、主にエネルギー源に使われる
       (オリーブオイル油やココナツ油に多いのもこの脂肪酸です)

     一方で、多価脂肪酸のオメガ6(n-6)系脂肪酸やオメガ3(n-3)系脂肪酸は体内で作れない
     健康のためには食物から取り込むことが必要で、必修脂肪酸と呼ばれている。
     オメガ6は揚げ物などの調理に使われる植物油に多く含まれるリノール酸などが代表
      この脂質が足りないと皮膚がかさかさになったりする
     オメガ3は魚油に多く含まれるEPAやドコサヘキサエン酸(DHA)がよく知られている
      脳や目の働きに関係が深く、うつ病などの予防にも効果があるとされています
     オメガ6は病原菌などから体を守る炎症反応を促進し、オメガ3はそれを抑える働きが深い
     炎症反応がないと病原菌などから健康を守れないが・・逆に長く続いてしまうと・・
      がんやアレルギーなどを引き起こす危険性が出てくるというジレンマも

   先ほどの、厚労省の食事摂取基準(2015年版)でも、オメガ6とオメガ3の両方を合わせて
   摂取すると心筋梗塞のリスクを低下させるが、オメガ6だけだと逆にリスクが高くなる
   オメガ6とオメガ3のバランスが重要で、食事摂取基準では4:1程度の比率が望ましいと
    ただ、伝統的な和食では2:1くらいが理想なのではとも言われているようです

   こんなデータも  主な脂肪酸の効用とリスクでは・・
     飽和脂肪酸     摂りすぎると心筋梗塞や糖尿病になりやすい
                  不足すると脳卒中を起こしやすい
     オメガ6系脂肪酸  摂りすぎると乳がんや心筋梗塞が増える
                  不足すると皮膚炎などを起こす
     オメガ3系脂肪酸  冠動脈疾患や乳がん、一部のうつ病などの予防になる可能性も

     「この油がよい!」とされると、特定の油だけを多くとりがちになるが、
      偏るとかえって健康を損ねる危険性もあるといわれています!
      他の栄養分も考えながらバランスのよい食事を心掛けるようにしたいものです!