農業じゆう人

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「3.11大津波と文化財の再生」展

2015年01月27日 15時30分30秒 | 私事
私は毎度申し上げている通り「芸術」に関するような事はまったく分からない人間です・・ 
「音楽・絵」などは勿論「天体・歴史・考古学」などについても本当に知らないことが多い
そんな癖に物好きなんですよネ~・・ですから興味があると、ついつい出かけるなんてことも
 最近はチョッとした美術展などがあるとつい出かけてしまいます
 名品だとか傑作をなどといわれると見て見よう!となっちゃいます
 ただ、難しいことなどはいっさい分かりません
 いいものを見ておく事はいい事で損はないだろう!という程度
 でも、今回見た、東京・上野の東京国立博物館で3月15日まで
  開催中の「3.11大津波と文化財の再生」展は興味があった。
 この展覧会は、皆さんもご存知のように4年前に東北を襲った
 大津波によって被災した様々な文化財を救出し、修理する
 「文化財レスキュー」の現状を、岩手県陸前高田市の事例を
 中心に紹介したもので、国宝のような歴史的名品を目玉に
                 掲げる展示とは、大きく異なっているもの。
    土器や土偶、仏像のような長い歳月を経た文化財もあるが、それにもまして足を止めたのは、
     1896年の明治三陸地震の津波による犠牲者の法名を記した掛け軸であり、
     地元の漁師が着ていた「大漁」の半纏であった!
    ほかに、地芝居に使われた‘かつら’もあれば、昭和初期の尋常小学校の教科書もあった。
    こうした生活に密着した資料のことごとくが、津波にのまれ流された・・。
    それを救い出し、クリーニングをして劣化をくい止める「安定化処理」を施した経緯が・・
     展示物のそばに簡単に記されている。 被災時の写真を添えた資料もありました。

    そこから見えてくるのは、その時代を生きた人々の営みであった
    「美」の向こうにある人々の生活が、いかにかけがえのないものなのか・・!
    それらのことを、被災した文化財は強く伝えてある。
    表向きだけの、美の結晶だけにとらわれてきた我々の目の汚れを、洗い流してくれた!

     震災後から、これらの作業に携わってきた、同博物館の保存修復課の皆さんは・・
     「この4年間、試行錯誤の連続だった!」といっているそうです
     津波にのまれた文化財の大規模な修復は経験がなかったからだと・・。
     除菌や塩抜きといった「安定化処理」を施した文化財は、陸前高田市だけでも
     16万点に上るそうだが、30万点の資料がまだ手つかずのまま残っているそうです
    
    復興は、まだまだ道半ばです。 私を含め皆さんが思っているほど進んでいないのが現状
    こうして見させてもらった被災した文化財が、それを何より物語っています!

    この展示会  すでに開催中 3月15日(日)まで  月曜日は休館
              東京国立博物館 本館特別室(上野公園)
              9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
                 (3月6日(金)と3月13日(金)は20:00まで)
              一般620円・大学生410円  
              高校生以下、および満18歳未満と70歳以上の方は無料
               但し入場の際に年齢のわかるものを提示する必要があります