農業じゆう人

     健康を第一に無農薬で
          安心・安全・新鮮な野菜作りに励んでいます!

餅と酒

2015年01月21日 14時54分46秒 | 
  我が家も元旦に搗いた「餅」がやっと食べ終わりました!  今年も少量搗いたんですがネ~
  我が家では「餅」を食べるのは朝食のみ・・それも「100㌘」に切り分けた1個だけです。
  別にケチっているわけではなく、通常の朝の「ご飯の量」にあわせた量にするとこの量です
  これを「4分の一or3分の一」に分けて、きな粉・納豆・海苔などと合わせて食べるんです
  例年通りだったのですが、胃の調子が悪い日があって食べない日があったので延びました
   
   「餅」の方は、これでも何とか済みましたが問題は「お神酒」の方です
   酒類は全く飲まないので・・たぶん一年中神棚に飾りっぱなしになっちゃうと思います
   昨年、3年ぶりに正月の準備をしたら3年前のお神酒がそのまんまでしたから・・ネ

   私たち日本人が正月になると好んで食べる「餅」。 嫌いな方はいない~・・? いるかな!
   しかし習慣的に何気なく口にしているため、そこには深い信仰の裏付けがあることを意識し、
    畏怖畏敬の心を持っていただいている人は多くないかもしれません。
   日本人は古来より「米」という穀物を非常に尊んできましたでしょ・・
   おいしさは勿論だが、特別な霊力が備わっていて、食することで健康な生命が保たれている
   さらにその尊い米をついて固めた餅は、まさにその霊力が凝縮された素晴らしい贈り物、
   これを年の初めに食することで、この一年が活力に満ちたものとなって、
    無病息災に過ごせると信じてきていたとされています。

   同じような信仰は「酒」にもあったようです。  
   米を発酵させて作る酒は、紛れもなくその霊力の結晶で、古くは薬としても用いられた
   酒には、狂言『餅酒』で称えられるように「十徳」があると言われている
     【百薬の長・寿命長遠・旅行に慈悲・寒気に衣・推参にたより・孤独を慰む】
     【徒労の疲れを癒す・憂いを払う・位なくして貴人に交わる・万人と楽しむ】
   
   狂言ではつい飲み過ぎての失敗もあるが、酒のもたらす幸福はより豊かで・・
    私たちの心を喜びで満たしてくれるとも・・?

   新年や祝賀の催しで舞われる『翁』、その中で狂言師が務める「三番三(三番叟)
    五穀豊穣への祈りとされてきたそうです。  こしたことを狂言師さんは・・
   さらに一歩踏み込んで、こうした信仰から生まれた「稲の精霊の舞」と理解しているそうだ
   稲の尊いところは多くの実りを結んで枯れていくこと、そこで、死を目の前にした時、
    最も充実する稲を人の一生に重ね合わせて・・理想としたんだと言っています。
   この稲の如くありたい!と願った先人たちの教えをどんな時代でも忘れてはダメです!
   そう結んでおられました。

    ただただひたすら、ボケ~っと飲み食いをして過ごした正月でしたが・・
    来年からはこういったことを心して過ごしたいと思いました! ただ忘れるかも?