(9) ティッピングポイントは2030年!
人類が地球をある程度コントロールできるのは2030年頃までである。地球
の平均気温は、産業革命から現在まで1.2度上昇した。このままいけば1.5度に
なるのは2030年と云われている。この1.5度は「ティッピングポイント」と
も云われている。ティッピングポイントとは、人類が地球の気温などの気象条件
をコントロールできなくなる限界点のことである。このポイントを超えれば、
2度と後戻りできなくなる分岐点だと云われている。はっきり云えばそれ以後の
地球は灼熱地獄になると云うことである。人類が経験したことのない高温となっ
たり大災害などが多発することになったりする。今までの常識が通じない恐怖の
時代になることを云う。今やその流れをストップさせることは不可能と思われる。
その理由を列挙しよう。
- 温暖化そのものを信じていない人々が多い。
- 人類はあと何百年も生き続けられると思っている人々が多い。
- 自然災害は将来危機的段階になると思っている人々が少ない。
- 将来、科学的に温暖化を克服できるようになる、と思っている人が多い。
- 温暖化を考えてもしょうがない。誰かが克服してくれるだろうと思っている人が多い。
- 温暖化を克服する意思のない人が多い。
- 各国政府は自国のご都合主義で考えている国が多い。
- 政府が温暖化対策を提唱しても、有力な国内企業から反対される場合が多い。
- 金儲け主義が第一、と思っている国や人が多い。
このように、恐怖の自然災害が激化するままで人々は温暖化を信じないだろう。気がついた
時には、すでにターニングポイントを超えており打つ手はないだろう。
(10)最後の救いは地球で「地底都市」を建設する以外に延命策はない!
最後は約5%の人たちが生き残るであろう。そのままでいれば、やがて人類は絶滅
状態になるだろう。その前に、2070年頃になると世界中の建築物はほとんど壊滅
状態になり、道路や鉄道も壊滅状態になる可能性が大きい。災害復旧費は一円も出せ
ない段階になるはずである。たとえ金だけ持っていても何も買えない状態になるはず
である。すなわち、貨幣経済が崩壊するだろう。次に人類の文化・文明が滅びるであろ
う。
その中にあって、残っているのは地底都市を建設して、生き残った人たちが全員その
地底都市の中で生き続ける以外に方法はない。たとえば日本人が約500万人(5%)
生き残ったと仮定した場合、各地底都市を10万人単位として50の地底都市を日本国
内に建設しなけばならないことになる。それらの基本構想の概略を考えてみよう。
(1)地底都市に住む構成員は完全に差別なき平等を基本とする。
(2)衣・食・住は自給自足を原則とし、配給制とする。
(3)構成・規約・規則等は住民全体の総会で決定する。尚、決定は全会一致とする。
(4)前条の変更討議が必要となった場合は、見直すことをいとわない。
(5)何人も同等の権利を有する。
(6)貨幣経済は要しない。
(7)一切の「いじめ」、「暴力」、「拷問」、「殺人」や「火つけ」等を禁ずる。
(8)子供は、1ヵ所に集めて老人を含む全体で養育する。但し、強制はしない。
(9)結婚制度は否定する。
(10)母系社会とする。
(11)他の地底都市団体との物々交換は認める。
(12)学校、大学等の自由を認める。安心して学べる学問の自由を保障する。
(13)当地底都市の安全は全員で守らなければならない。
(14)食事は全員食堂で食べることを原則とする。病気等の場合は例外扱いとする。
(15)病気等の治療、入院は保証する。
(16)地底都市内での飲酒、喫煙は禁止する。
(17)地底都市から地上に勝手に出ることを禁止する。
(18)地上のモニタリング次第で、地底都市から地上に出ることを許可する。
(19)前上の時には、運動会などの娯楽を楽しむことを許可する。
(20)その他、必要事項又は変更は順次検討、制定する。
上記は概略を記したに過ぎない。勿論、地底都市建設は費用、体制、略図、設計図
等々の膨大な準備が必要である。私としては理想社会を造る絶好のチャンスだと思って
いる。この地球上に生きた極楽世界を実現したいと願っている。「来る者拒まず 」の方
針で理想世界を一緒に造りたいと希求している。
(この項、終わります)