今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

二流国になった日本

2011-06-11 07:14:29 | 政治
 「天野外し」は、日本が二流国になった証明である。国際原子力機関
(IAEA)の天野事務局長が批判にさらされている。福島第一原発の
事故を巡る天野事務局長の対応ぶりが、「依然として日本政府の影響下
にある」、との懸念を諸外国に与えてしまった。その理由は、事故に関
する迅速で正確な情報提供に失敗したからだ、と報じられた。(読売新
聞、6月10日、朝刊)
 すなわち、1、2、3号機のメルトダウンなどの公表の遅れ、その他
の資料の開示の遅れ、米国などの協力を拒否したこと、など一連の日本
政府の対応に天野氏がそったままであることで諸外国の不信と怒りをか
ってしまったと云うことであろう。IAEAの事務局長としては不適格
との烙印を捺されてしまったのである。これは、ひとえに日本政府の責
任である。不必要な隠蔽をしたからである。
 また、重要会議に天野会長が出席できないようにされている。①6日
から始まったIAEAの定例理事会の最中の7日に、パリで原発安全策
を巡る閣僚級会議を開いた。②IAEAの年次総会が行われている9月
22日にも、国連本部で同様の閣僚会議を開き、天野事務局長が出席で
きないようにされている。それらはすべて故意であると推測できる。す
なわち、天野事務局長に対する不信任を意味するものである。ここまで
くれば、天野氏は自ら辞任せざるを得ないであろう。天野氏にはお気の
毒なことである。
 この一事を見てもわかるように、日本の威信低下は相当なものである。
いわば、日本の恥である。このことは日本のすべてに悪影響を受けるも
のといえよう。ゆゆしき事態である。
 現内閣の責任である。新内閣を一日も早く組閣し、国際社会に信頼さ
れる方向に持っていかなければ日本は沈没してしまうであろう。現内閣
の閣僚は、全員、新首相になる資格はない。

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