今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

原発即ゼロの小泉発言は妥当 !

2013-11-13 20:32:00 | 幸福の追求

   12日、小泉元首相は日本記者クラブで記者会見し、「原発即ゼ

ロ」などを強調した。元首相の論拠は、原発から出る核のゴミの処分

場の引き受け手(地区)が無いこと、無害化の処分方法が未確立であ

ること、などのようである。極めて正論である。

  これに対し、「総理の時は原発を推進していたのに、今なって脱原

発をいうのは無責任だ」という批判がある。しかし、小泉氏は「福島の

原発事故を見て、原発反対になった」、と云っている。これを「君子は豹

変する」(易(えき)経(きょう))と昔からいわれている。

  また、「人気のある安部首相に妬(や)いているのでは」、などという批判も

ある。しかし、元首相はそんな小さな人間ではない。そのような批判を「

下(げ)種(す)の勘繰(かんぐ)り」という。

  原発の核のゴミは環境破壊、ガンの素(もと)にもなる。現在、原発推進派、

維持派も多いようである。原発推進論を主張するのであれば、核のゴミ

の処分場を見つけてきてから云えばいいではないか。どうしても見つ

けられなければ、賛成派の一人ひとりから責任をもって処分していた

だかざるを得ないのではなかろうか。

  小泉氏の脱原発論は、どこから見ても正論である。