民主党が選挙公約を発表した。しかし、憲法やTPPも自
民党と同じ。反原発の「原」の字も出てこない。これでは
自民党と同じである。「除染の徹底」といっているが、チェル
ノブイリの除染経験者は、実質的には除染の効果はゼロだ
といっている。単に放射能汚染物質を洗い流し、土中に
埋めるだけのことである。川や土中を汚染し、むしろ拡大と
なっている。普通の人々は権威に弱い。東大の教授が「除染
すれば心配ない」と云えば、無批判に信じてしまう。その教授
が当初、福島に行って民家の表土を、同じ敷地内に穴を掘っ
て削り取った表土を下に埋め、「これが除染だ」という行為を見
て、唖然としてしまった。どこが除染なのであろうか。
民主党の選挙公約は自民党と大差ない内容である。政権
を奪取したときのかっての覇気は何もない。そもそも民主党
は権力ボケして、未だに目覚めないでいる。民主党政権末期
に、先の衆議院選でどういう結果が出ても、自民党、公明党と
民主党の三者で政権を構築できると思っている、と報じられた
ものである。世の中そんな甘いものではない。いわば、してや
られた、という結果である。
今回の参議院選の結果次第では、民主党も政権の一翼を
担えるかもしれないと思っているから、自民党と同じような公約
を平気で発表したと思われても仕方ないであろう。もしも、民主党
が今一度、政権に返り咲きたいというのであれば、民主党一党で
政権奪取する気がなければ実現できないであろう。
そのためには、他党と違う、国民が納得できる分りやすい公
約を掲げる以外に方法はないはずである。