民主党、自民党の党首選に出た人々は、「脱原発といったって、何を
どうするのか先行きが分らないではないか」、と口をそろえるように云っ
ている。しかし、本欄ですでに昨年から脱原発の道筋を説いている。
地熱発電の中の「マグマ発電」のことである。
「脱原発は『地熱発電』で」(11.9.19)と「『マグマ発電』は国立研
究所で特許を!」(11.10.29)と題した内容は、脱原発の最終点を
示したものである。地熱発電は5種類あるが、その中の「マグマ発電」
だけは世界中で実現されていない。たとえば、マグマ発電が成功すれ
ば、日本の現在の総発電量の3倍近くを賄えるといわれている。
マグマ発電はマグマだまり近辺の高熱を利用することから、世界各
国で研究されているものの、技術的に難しいことから、各国ともに実用
化されていない。しかし、日本の科学力は世界一といっても過言では
ないだろう。また、日本には国立の各種の研究所がある。素晴らしい
人材がそろっているはずである。したがって、その中から「マグマ発電
プロジェクト・チーム」を結成し、本格的に開発に取り組むべきである。
日本の技術力からすれば可能なはずである。もしも開発技術に成功
したら、世界各国の特許を取るべきである。独立法人の名で組織す
るも、特許料などは国庫に入るようにして、国の収入となるようにす
ればいい。その方法がなければ特別立法で改正すればいいだけで
ある。
来年には、国の借金は1,000兆円になるといわれているが、恐れ
る必要はない。マグマ発電の特許料と、技術輸出で借金を帳消しに
できるであろう。政府は増税だけで解決しようとするから国民の反発
を招くのである。政府は自助努力することを忘れている。
今や、危険きわまりない原発や、遠い国から石油を輸入するのは
末期になりつつある。全世界各国とも、自国の地下を掘り進めば、確
実にマグマに突き当たるはずである。その意味からすれば、各国とも
に資源大国なのである。海洋資源を巡って、領土争いするだけでは
能がない。
日本は、その意味でも、世界のオピニオン・リーダーとなることを
目指すべきである。