元宮内庁長官のメモが明らかにされた。元宮内庁長官とは、
警察官僚出身の元宮内庁長官富田朝彦氏である。氏は、「篤
実優秀な能吏で、話を誇張するようなことは絶対できないた
ちの人だった」と評されている。ようするに、富田氏は立派
な人だった、ということである。この「富田メモ」は、第一
級の史料だといわれている。
その「富田メモ」の内容を要約すると、「A級(戦犯)が
(靖国神社に)合祀された。・・・松平の子の今の宮司(お
寺に譬えれば、住職のこと。神社の主管者のこと)がどう考
えたのか、易々と(A級戦犯を靖国神社に合祀してしまった)。
松平は、平和に強い考えがあったと思うのに、親の心、子知
らずと思っている。だから、私はあれ以来、(靖国神社に)
参拝していない。それが私の心だ」ということになる。
このメモから、昭和天皇の真意を推測してみよう。
(1)太平洋戦争の犠牲者である一般戦没者の慰霊のために
靖国神社に参拝していた。
(2)太平洋戦争を喚起した最高責任者であるA級戦犯を
靖国神社に合祀したので、それ以来、靖国神社に参
拝していない。
(3)日本兵の多数に犠牲を負わせ、一般国民に辛苦を与え
た太平洋戦争に、私(天皇)は、初めから反対だった。
(4)私(天皇)は平和を祈念していた。松平(終戦直後の
最後の宮内大臣の松平慶民氏)も私と同じ考えだった。
(5)これが、私(天皇)の本心である。
という事であろう。その天皇陛下の意に反して、小泉総理
は8月15日、靖国神社に参拝している。首相にすれば、天
皇陛下の意思など、どうでもいいこと、としか考えていない
のであろう。「自分の考えに従うのが天皇である」とでも思
っているのであろうか。
この「富田メモ」が日本経済新聞に掲載されたのは7月1
5日のことである。首相はこの天皇の意思を知りながら靖国
に参拝したのである。何をもって「天皇万歳」なのか。天皇
の意思に背くことが愛国者なのであろうか。
警察官僚出身の元宮内庁長官富田朝彦氏である。氏は、「篤
実優秀な能吏で、話を誇張するようなことは絶対できないた
ちの人だった」と評されている。ようするに、富田氏は立派
な人だった、ということである。この「富田メモ」は、第一
級の史料だといわれている。
その「富田メモ」の内容を要約すると、「A級(戦犯)が
(靖国神社に)合祀された。・・・松平の子の今の宮司(お
寺に譬えれば、住職のこと。神社の主管者のこと)がどう考
えたのか、易々と(A級戦犯を靖国神社に合祀してしまった)。
松平は、平和に強い考えがあったと思うのに、親の心、子知
らずと思っている。だから、私はあれ以来、(靖国神社に)
参拝していない。それが私の心だ」ということになる。
このメモから、昭和天皇の真意を推測してみよう。
(1)太平洋戦争の犠牲者である一般戦没者の慰霊のために
靖国神社に参拝していた。
(2)太平洋戦争を喚起した最高責任者であるA級戦犯を
靖国神社に合祀したので、それ以来、靖国神社に参
拝していない。
(3)日本兵の多数に犠牲を負わせ、一般国民に辛苦を与え
た太平洋戦争に、私(天皇)は、初めから反対だった。
(4)私(天皇)は平和を祈念していた。松平(終戦直後の
最後の宮内大臣の松平慶民氏)も私と同じ考えだった。
(5)これが、私(天皇)の本心である。
という事であろう。その天皇陛下の意に反して、小泉総理
は8月15日、靖国神社に参拝している。首相にすれば、天
皇陛下の意思など、どうでもいいこと、としか考えていない
のであろう。「自分の考えに従うのが天皇である」とでも思
っているのであろうか。
この「富田メモ」が日本経済新聞に掲載されたのは7月1
5日のことである。首相はこの天皇の意思を知りながら靖国
に参拝したのである。何をもって「天皇万歳」なのか。天皇
の意思に背くことが愛国者なのであろうか。